2022_0224_本読み
2月24日(木)は以下を読みました。
『しゃぼん玉 その黒い膜の秘密』
立花太郎 著
中央公論社、1974年刊
10 生きている黒い膜
光合成と光電現象
☆
葉緑体の光合成の仕組みが説明されていました。
「正孔」ということばがでてきて、検索。
半導体の結晶などの中で、電荷が移動できるスペースのことらしいです。電子が移動するのではなく、電荷が移動して結果、電子が移動した、というようになる、ことらしい。その観点から見ると、光を受けた葉緑体を半導体と解釈できるらしいです。
(読んだ人:山崎)
『あたらしいうち』
加古 里子 作、村田 道紀 画
福音館書店
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1960年刊行の「こどものとも」の復刻版。
加古さん作だから、絵の細部にそれが現れている、現れている、とは読み手のはやしさんの言。
山崎は、家を建てる大工さんたちの使ってる道具、の一つが気になり、検索しました。「釿(ちょうな)」で、東型、というタイプらしいです。
木を「はつる」(表面を削る、の意味)道具で、はつるの漢字は「削る」や「斫る」です。
YouTubeで使い方を見たり、ウェブで写真を見たりして、なんとなく理解しました。うちの実家の玄関付近の柱は、これを使った技法(あるいはそれを模したデザイン)で装飾がしてあったんだ、と気づいてちょっと嬉しい発見。
(普通に「ちょうな」を検索すると「手斧」という字がでて、字のとおり手でもつ斧です。
また、現在、ハツリといえば、コンクリートや石材のけずりや粉砕などの作業を指すのが、メインな使い方みたいです。)
(読んだ人:はやしさん)
『俳句と地球物理 』
寺田寅彦 著
二十二のアフォリズム(の、十一まで)
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あらためて、冒頭からこの本を、読んでいただいています。
アフォリズム、警句とか金言とか訳語は浮かびますが、今ひとつよくわからないことばです。きっとうまく日本語にならないから「アフォリズム」というカタカナ語なのでしょう。
ここでは、こととことやものとものの意外なつながりやその例えを見出した体験を書いている、と思いました。
読み手のきよもとさんは「詩」みたいなものを感じる、と。
(読んだ人:きよもとさん)
『芭蕉連句集』
岩波文庫、
二六 風流の(曾良俳諧書留)90〜92ページ
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印象に残ったのは下記の連なり。
〈切樒(きりしきみ)枝うるさゝに撰残し
太山(みやま)つぐみの聲ぞ時雨る〉
の中の、シキミとミヤマツグミが気になります。
シキミは近所でも庭木として植わっていて、それなりに親しんでいる木。検索すると、そう、そういえば、種子に強い毒があるのだった、と再確認。その前の六条の御息所の生霊のイメージも響いてるんだろうな、と想像しました。
ツグミはよく公園でも見かけて、静かにつつつと芝地を移動するのが印象的です。口をつぐむからツグミという説もある、に、なるほどと納得していました。
しかし、ここでは「時雨る」なので、そうとう鳴いてる雰囲気。ミヤマツグミは相当に違う鳥なのか、あるいはさえずる季節なのか。
(読んだ人:山崎)