2022_0421_本読み
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冒頭の写真:
今日は午前中、秋田公立美大で年一回の製本授業でした。今年もzoom。
授業までに動画見て、自習でハードカバーの本を作ってもらいました。
授業では一人づつできたのを見ながら、質問と感想を聞き、必要なら私の手元を映して説明。
写真は、私の代わりに秋田に行っている製本類。
しばらく秋田に居てもらい、学生のみなさんに見てもらいます。
本って便利な美術だな、と思います。
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4月21(木)は以下を読みました。
『振仮名の歴史』
今野真二 著
集英社、2006年(途中から岩波現代文庫、2020年)
補章「振仮名の歴史」それから
現代文庫版あとがき
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読了しました。
老眼が進んだことが面白おかしく書いていましたが、当然、時代も変わるし観察主体の自分も変わるという含みを感じました。そして本の中にはそれが記録されていくわけですね。
アメリカの図書館の電子化の推進で、多くの人が簡単に安く知財にアクセスできる状況を書いていました。
一方で、日本の図書館がなかなかそうなっていないことも。
ここ、強く印象付けられました。
せっかく面白いものがここにあるのに、気づかれない、となっているということだと思います。
翻訳アプリなどの発達で、英語で発信する必要度はかなり下がったし、「日本語」そのものを世界に向かって発する時代が来てるのではないか、と思いました。
いままで知らなかった見方を教えてもらった、楽しい本でした。
ありがとうございました。
(音読した人:山崎)
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『学問のすゝめ』
福沢諭吉 著、岩波文庫、
八編 わが心をもって他人の身を制すべからず
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権義、昨日話題にしましたが、それは権利と義務のことでは!と思い付いた、と、読み手の めいさん。確かに、そんな気がします。
権利とは何か、義務とは何か、ということがあまり体感できていない、と感じます。空気のように扱ってしまっているのかもしれません。
なぜか「入会」ということばを思い出しました。
(音読した人:めいさん)
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『ポッコとたいこ』
マシュー・フォーサイス 著、青山 南 訳
化学同人
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すごく楽しい絵本でした。
山崎は、空想でしか味わったことのない、
田んぼや沼の蛙がうるさすぎる、
という状態を、たいこ、で表したのかな、と思いました。
(音読した人:はやしさん)
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『目の見えない人は世界をどうみているのか』
伊藤 亜紗 著、光文社
第1章 空間 見える人は2次元 見えない人は3次元
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「見えない人」が、整然とし、しかも豊かで落ち着いた、三次元世界に生きている様子が、説明されていました。
「見える人」が視覚の誘惑に踊らされれるコンビニは、必要なものだけが配置されている星図のような場に。
自宅は何がどこにあるかはっきりわかり、移動に邪魔なもののないシンプルな配置に。
それらを「幾何学的空間」とか「抽象的空間」と言いあわらしていました。
ちょっとワクワクを感じる言い回しです。
(音読した人:こいでさん)
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『本の中の世界』
湯川秀樹 著
岩波新書
「山家集」「伊勢物語」
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今日は「伊勢物語」のところ。
三高や一高の寮歌の中に、在原業平の歌にある雰囲気をみつけだしているのが、面白かったです。
山崎はどちらも良くは知らないのですが、
たぶんこんなおかしなことを考える人は(湯川さん以外に)あまり居ないのだろう、
だけれども、そう言われたら
「ああ確かに、それはあるかも」と感じる人がいるんだろうな、
という両方を感じたので、面白かったです。
(音読した人:きよもとさん)
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『芭蕉連句集』
岩波文庫、松尾芭蕉
三一 御尋に(曾良俳諧書留)105〜107ページ
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〈 散花の今は衣を着せ給へ 翁
陽炎消る庭前の石 孤松〉
庭前の石、を、にわまえの石、と読んでしまいましたが、にわさき、ですよね、きっと。
散花には注がありました。
他のことばにもいろいろと背景というのか、まとってる雰囲気があって、それを鋭敏にとらえて繋がりを作ってるんだろうな、と、その気配だけは感じて、わからんわからん、と読んで、こんな意味かな、と想像するのが楽しいです。
が、再び図書館で、解釈の載っている『校本芭蕉全集 4 連句編 中』を借りることにしました(多分、そのうち買うのではないかと思います)。
(音読した人:山崎)