2021_0923_本読み
9月23日(木)は、
山崎
1、『ドラッカーと論語』安冨歩 著、東洋経済新報社、第3部 ドラッカー思想の現代的意義
第6章ポスト資本主義〈組織解体の時代の組織〉
P2Pから生まれた通貨「ビットコイン」
「知識」のアウトソーシング
アウトソーシングを拒む者たち
知識労働者と「NPOのボランティア」
企業がNPOから学ぶこと
(2266から2403/2724)
☆
今日の論語の引用は
・述而第七、二一
ビットコインのことが出てきました。2〜3年前にとりあえずビットコインについての本読んでみようと思って、Kindleで買った本が読み切らずにそのままに。
この『ドラッカーと論語』は2014年刊行ですし、コロナもありで、現状は相当かわってるんでしょうね。
ボランティアの気持ちが、知識労働者と共通するものがあり、そこを大事に汲むといい、という風に山崎は感じました。
ドラッカーの引用(以下)が面白かったです。
〈もちろん知識労働者は、報酬によって満足させられる必要がある。なぜなら収入や利便の不満は、深刻にやる気をなくさせるからである。しかし、やる気を引き起こすものは、金ではない。〉
自分も一体何を目的にして生きているんだろうって、ちょっと思いました。
こいでさん
2、『誤動作する脳』樋口真美 著、医学書院
私の家の座敷童子
「神」を発見する人か異常者か
私の脳におこったこと
ストレスがかかると「夕焼け小焼け」
忘れられない目
一緒におもしろがってほしい
☆
時代を感じる、今日のところでした。
昔ならば「きつねつき」やら「座敷童子をみつける人」など異世界と通じる人として認められていた人々がいたでしょう。それが、科学的にわかる範囲が増え、分析されて例えば「障害のある人」と呼ばれる人々となりました。さらに進み、次の段階にすすみつつある、その状況のレポートとも捉えられると感じました。
今後も、急速に、脳のこと、感覚のこと、認識のこと、がわかっていくと思います。
そういう「わかったこと」で、障害や認知症として理解され得なかった人が、樋口さんが書いていらっしゃるように「一緒におもしろがってほしい」と書けるようになったんだな、と思います。
これからどんどん科学は進化するでしょうけど、山崎は「おもしろがる」を忘れないようにしようと思いました。
めいさん
3、『節英のすすめ』木村護郎クリストフ 著、萬書房、3、「自国化」による情報伝達の屈折 英語圏の役割
英語圏=世界?(820~861/3674)
☆
「なんとなく「世界」と言えば「英語」」という日本の偏った実例が、これでもか、とあげられていきます。
山崎は、自分の子供時代を思いました。幼稚園は(家族に誰も信者はいないのに)キリスト教系、本好きで育った小学生時代の主な読書は、石井桃子さんらの訳してくださっていた、イギリスものやアメリカもの。その読書体験は、強力に英語圏に自分を繋いでいると思います。
誰も、時代と環境から逃れることはできないです。
ただ、こうして、知っていくことはできます。
はやしさん
4、『タイヨウのくにとツキのふね』
やまぐち さゆり (著)
株式会社KCR
途中まで。
☆
トルコのフリゲート艦、エルトゥールル号の遭難のことを、その現地、和歌山県串本出身の日本の絵本作家が書いたもので、トルコ語訳もついてました。
この遭難事件のことは、ヒッポファミリークラブのトルコに行った人たちから聞いて、最近知りましたが、どうしてこの船がそこを航行していたのかはよく知らなかったです。ちょっとWikipediaを見たところ、日本の皇族のトルコ訪問に応える公的な来航で、それを果たした帰路だったとのこと。
この後、そのあたり経緯ももしかしたら出てくるのかもしれません。
きよもとさん
5、『声で楽しむ美しい日本の詩』谷川俊太郎編、岩波書店
☆
今日の詩は
「はる なつ あき ふゆ」大岡信
「かっぱ」 谷川俊太郎
この二人が、この詩選集の編者です。正確に言うと、もう一冊の「和歌俳句編」が大岡信編となっています。
その大岡さんのこの詩は、季節のものをただ列挙しただけなのですが、「詩」だ、と言われると、そのものの名に残っている懐かしいような響きを口や頭にこだまさせて味わうことになります。作戦勝ち、を感じました。
「かっぱ」の方はとてもリズムが面白かったですが、本人による附言はとても「理知的」でした。あらゆる日本語を研究し尽くしてそうな、日本語の魔人とか思ったりします。
今日は、残り5分くらいになったところで、きよもとさんに読んでいただいたのですが、見事に「編者二人の詩」で締めてくださいました。
適当に読んでいくと言うやり方をしていると、妙に「芸」というか、ライブ感というか、そんなのを、読み手の皆さんにも、場自体にも感じることがあって、感動することがあります。
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