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2024_0803_本読み

<1190字>
冒頭の写真:
見るたびに印象的なセスジスズメの幼虫。
どうしてこの色に?と思います。点を数えてみた。大きい点が7個、小さい点は歪んだのもあって6個。
食草はヤブカラシ。漢字で書いたら薮枯らし
ずっとヤブカラシと濁らずに呼んでいたけれど、検索するとウィキペディアのヤブガラシがでてくる。そして、そこに標準和名はヤブカラシ、と書いてある。


8月3日(土)は以下を読みました。


『巨匠とマルガリータ』 
ブルガーコフ 著

集英社 世界の文学15 ロシア Ⅲ

読了しました。

月に一度、満月の時にだけ、ピラトとキリストが天に昇っていくあの夢に苦しめられるベズドームヌイ(今はポヌイリョフ教授)、というので、物語は幕を閉じました。

続けて、解説を読み始めました。これによって、少しは理解が得られるのではないか、と思っています。それとともに、自分の書いた記録も、最初から通して読んで、印象を改めようと思います。

(音読した人:山崎)





『ひぐらし』
澤口 たまみ 文  城芽 ハヤト 絵 

福音館書店

ひぐらしの蝉時雨を思い出しました。
林のこっち側でさーってたくさん鳴いたと思うと、今度は別の方でまた、さーって鳴くのが通り雨のようでした。音なのに「絵に描いたような」蝉時雨でしたね。

ちょうど読んだ朝に、今年初のツクツクボウシを聴きました。
また、昨日は今年初で、家の中でカネタタキを聴きました。
おっ!てなります。
目にはさやかに見えねども虫の音にぞ
って感じ。

(音読した人:はやしさん)





『武田百合子さんのこと』 埴谷雄高 著

KAWADE夢ムック 文藝別冊 武田百合子 より

百合子さんの娘さんの花さんの成長、埴谷さんの老化、などなどをいろいろと。
話を聞いたら面白いけど、普通に書いたらあっという間に終わってしまいそうなことが、すごく面白くて飽きないのがさすがと思いました。

これを読んでいただいていて、気になってきたのが、武田泰淳を全然読んだことがないなぁ、ということ。この人といえば『ひかりごけ』だな、と思い、読む前に、朗読はないかな、と検索し、YouTubeで聞いてみました。
(こういう態度をいつも、妻からばかにされています。本読めよ〜と。)
ああ、こういう話であったか。苦しくなる。できれば考えたくない、聞きたくない、というものでした。内容を知ってはいたように感じました。
生き物は自然によって生きているけれども、人間という生き物はその社会という枠組みにもひどく縛られて生きてる、っていうことを極限状態で浮かび上がらせてる、って遠〜くから感想を書いてみました。

(音読した人:きよもとさん)





『芭蕉七部集』  中村俊定 校注

岩波文庫
『猿蓑』
☆                   
〈 陽炎や取りつきかねる雪の上  荷兮かけい 〉

漢字で「陽炎」だとすごい暑さとも思えて、近頃の気温を思います。
ですが、かげろう、って春の季語なんですね。
空気は熱で揺らいでいるが、真っ白で冷たい雪には接していないように見える、こんなこんな雰囲気かな、と思い浮かべると、想像の中で見たことのない自然現象を深く観察してるような気持ちになるのが面白かったです。

(音読した人:山崎)

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