2021_1113_本読み

11月13日(土)は下記を読みました。

山崎
『声で楽しむ日本の詩 和歌・俳句篇』大岡信/谷川俊太郎 編、岩波書店

登場の歌人:斎藤茂吉 川田順 前田夕暮 高村光太郎

解説のところで、高村光太郎がフランスではなくアメリカに留学していたことに驚きました。知らなかったです。太平洋を渡る船中で作った歌とありました。





きよもとさん
『日本文芸鑑賞事典 15 近代名作1017選への招待 昭和23〜26年』 石本隆一/[ほか]編纂、ぎょうせい刊行
マチネ・ポエティク詩集 の項から、
この作品のあらまし
この作品の読みどころ

西洋に倣った定型詩の試みと知りながら、文中の二つの詩を聞いたのですが、音からはよくわからなかったです。あとで確認すると確かに行の終わりが同じ音で揃えてあることがわかりました。

14行詩はソネットという形、とずいぶん昔の記憶が蘇りました。ラップだと、英語でも日本語でも、韻を踏んでいるようすが、同じに感じられますが、果たして日本語とヨーロッパ言語のソネットは「同じ」に感じられるのかどうか、聞いたことがないのでわかりません。





めいさん『節英のすすめ』
木村護郎クリストフ 著、萬書房、
第2部 節英はどのようにできるのか
7英語を飼いならすーー「国際英語」という発想
めざすはわかりやすさ(1766~1812/3674)

わかりやすさ=理解可能性=intelligibility、ということばがでてきました。

読後に思い出したのが、iPhoneにデフォルトで入っている読み上げ機能。
数年前に、初めて使ったときは英文をいかにも英語という音で読んでくれてすごいと思ったのですが、OSをバージョンアップしたら、驚くような見事な「カタカナ音読み」(ローマ字読み?)になりました!

いろいろいじっても元のようにはならないです。使用言語を変えればちゃんと読んでくれるけれども、設定が面倒なので、ちょっと必要というときは、Google翻訳にコピペして読ませています。これは英語っぽい音で読みます。

ご参考までに、読み上げ機能は

iPhoneで、
設定→アクセシビリティ→読み上げコンテンツ→画面の読み上げ を オン にして、読み上げコントローラ→コントローラを表示 を オン にして、ます。

カタカナ読みで、読んでもらっても、文や意味はわかるけれど、気分が悪いのと「ためにならない感」がひどいです。ただ、ネイティブに聞かせてみたいですね、これは。




きよもとさん
『銀の匙』中勘助 作、新潮文庫
四一 四二

年づよ 蔚山の籠城 びりっこけ かいしきわからない

を、メモりました。

お隣に越してきた、お蕙ちゃんとのこと。
そして「びりっこけ」からガキ大将への、すみやかみごとな転身。まるで蝶かなにかみたいです。
蕙、の字が探し出せず、ようやく見つけ、それから意味を調べると、シラン(紫蘭)の異名だそうです。シランならば、よく見かける花です。お蕙ちゃん、名前に似合う性格かもしれない、と思いました。





山崎
『芭蕉連句集』岩波文庫、33〜35ページ、
七 時は秋(句餞別)

「執筆」はしっぴつでなく、しゅひつ、と読むのですね。

〈連歌・俳諧の会席で、宗匠の指図に従い、連衆の出す句を懐紙に記載する役。進行係の役目もする。〉(デジタル大辞泉)

とありました。この「七 時は秋(句餞別)」では、挙句(最後の句)の詠み手が「執筆」になっています。これはどういう感じなんでしょうか。また誰なのでしょうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?