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2024_0907_本読み

<1401字>
冒頭の写真:
不思議な緊張感に溢れたポーズ。瞬間を捉えたのではなく、あ!と気づいて近寄って写真撮って離れるまで、ずっとこの姿勢で静止していました。
獲物を待って枝に擬態しているのか?何をやってるんでしょうね。


9月7日(土)は以下を読みました。


『犬の心』 
ブルガーコフ 著 石井信介 訳

未知谷 

この本、訳注、訳者あとがきが非常に充実しています。
本の厚さの1/3を占めています。ブルガーコフを読むのには、ソ連のその時代についての知識がないと苦しいなあ、と『巨匠とマルガリータ』の時から感じているので、そこ(訳者あとがき)をまず読むことにしました。
デビューするなり人気になり、どんどん書く作家だったことがわかりました。そんな作家が政府から弾圧されるわけですが、その行われっぷりが、同時代の日本とはずいぶん違う感じ。いや、どの国においても検閲がどんなもの自分がわかってはいないのですが。

(音読した人:山崎)





『Edge Life』
金星一 著


3 モビリティ
という章でした。20回を越える、転居。その間の住処の売却益やそれによる投資で、2人のこどもの留学費を作り、そして今の生活がある、ということをシャープに説明していました。今日のところは、AI翻訳のおかしさを感じるところはなく、内容的にAIが慣れている分野なのだろうか、と思いました。

(音読した人:こいでさん)





『ひらがなの世界─文字が生む美意識 』
石川九楊 著

岩波新書

読み手のきよもとさんが読後に「(声を出して)読んでいるとわからないことがある」と。
これ、共感するところです。少し込み入った文になると、声に出すのが精一杯で、理解まで力が及ばなくなることは多いです。
日本語のひらがな、カタカナ、漢字、の使い分けを語例を出して解説していました。桜、さくら、サクラ、の例。春海の読みを「しゅんかい」「はるうみ」ノを補って「はるのうみ」とする例。その例をどう分析したのか、を山崎もさっと説明できません。

(音読した人:きよもとさん)





『南洋のソングライン—幻の屋久島古謡を追って』
大石始 著 国本真治 編集

kitty Books

今回からご参加いただいた、やましたさん。おすすめされた未読の本を朗読してみようということで、これを選ばれたそうです。
屋久島と言えば、杉を見たかったり山登りしたかったりで山崎も行ったことあり、そういう「あたりまえすぎる訪問者」とは違うよー、という冒頭に惹きつけられました。
屋久島には古来からのどんな生活があるのだろう、ということが気になり、これから読んでいただくのが楽しみです。

(音読した人:やましたさん)





『芭蕉七部集』  中村俊定 校注

岩波文庫
『猿蓑』
☆                   
〈 いとゆふに貌ひきのばせ作リ獨活うど   伊賀配力 〉
九楊さんの本のこともあり、漢字へのふりがなが気になったり、さらに小さい字で書かれた、リ、はどういうことなのだろう?と気になりました。参考にさせていただているウェブサイトでは、この半角の「リ」で書いておられたのですが、文庫本ではふりがなより一回り大きい、ひらがなの「り」です。
江戸時代は、活字以前の整版(字を木版に彫る)での出版ですから、活字時代の本とはまた違いますし、そこらへん興味ありです。

(音読した人:山崎)




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