2024_0207_本読み
<1225字>
冒頭の写真:
東京、月曜は雪でした。消え残りの雪と紅梅と。
斜面の緑は何が植わっているのかな?
ここだけ見たらもう春の、お茶の水の神田川でした。
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2月7日(水)は以下を読みました。
『巨匠とマルガリータ』
ブルガーコフ 著
集英社 世界の文学15 ロシア Ⅲ
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移動に魔女のほうきなんて古臭い道具を使ってないで、これをどうぞ!って魔法で茶色の車を出してきました。
このへん「スバラシイ社会主義の生産物」っていう皮肉なんだろうなぁ、と後で思いました。茶色は大地の色、って思いました。
この時代の「現代」は「車」なんでしょうね、1930年代は、きっと。
(音読した人:山崎)
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『科学と宗教と死』 加賀乙彦 著
集英社新書
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筆者は1929年生まれ。小学校で授業の始まる前に、先生がおごそかに教育勅語を読み上げる、とありました。うちの父は1931年生まれなので、だいたい同世代。そんな世代に育てられた私山崎であることよ、と妙に印象に残りました。
それから神戸の震災のとき1995年に筆者は65才で、中井久夫(この方も精神科医にして文筆家の方ですね)につてをたどって精神科医のボランティアをしたとのこと。そういうこころがある人なんだな、と思いました。
(音読した人:こいでさん)
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『おなかのすくさんぽ』 かたやまけん 作
福音館書店
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おもしろかったです。泥の中を暴れたい感じ、わかるー。
そして、こわいです。おなかが減ったら、食べますよ。
でもよかったです。とりあえず今日は。
ってな話でした。
(音読した人:こいでさん)
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『漱石・子規往復書簡集』 和田 茂樹 (編集)
岩波文庫
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今日は『書簡集』お休みし、漱石の吾輩は猫であるの主人公の猫についての新聞記事を読んでくださいました。
漱石山房記念館というところ、行ったことがまだないので行ってみようと思いました。漱石の晩年の9年間を過ごした場所に作られた施設です。
漱石の住んだ建物は、明治村(愛知県犬山市)に移築されたそうですが、その家は鴎外も住んでいたことがある、とは驚きました。
(音読した人:めいさん)
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『芭蕉七部集』 中村俊定 校注
岩波文庫
『猿蓑』
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〈 桐の木にうづら鳴なる塀のうち 芭蕉 〉
「桐」と「塀」でなんとなく、やんごとなき家を思い浮かべ、訳を読むとそこは合っていたのがちょっと嬉しかったです。そして、このうづらは肉を食べたり卵をとったりする、というより、鳴き声を楽しむ愛玩鳥、と書いているのに、ほーと思いました。そういえば土佐派の絵にたくさんうづらがでてきてたな、と思い出しました。
検索すると、やはり、土佐光起が鶉を描いていました。こんな細かい模様に美を見出して主役に据えてるのが、あまりに繊細な感じ。
竹の維管束が杉林のように見えて美しいなぁと、しゃもじを見て思ったことを思い出しました。かなり脇道にそれました。
(音読した人:山崎)