2024_0724_本読み
<1291字>
冒頭の写真:
イネ科かカヤツリグサ科か、すっすっとした葉の重なりが美しい。その中にキラリと光るものがいて、さっと目を奪われるのですが、写真に撮るとその輝きはほとんど写らないで、均質な画面になってしまうのが、不思議です。
中央付近に(シロテン?)ハナムグリがいるんですが。
人間の目が捉えているものってなんなのだろう?
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7月24日(水)は以下を読みました。
『巨匠とマルガリータ』
ブルガーコフ 著
集英社 世界の文学15 ロシア Ⅲ
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648ページに
〈 この真実にみちた文章を書いている作者自身(中略)という話を聞かされたことがある。 〉
という文が出ました。この〈作者〉は誰なのか?
これまでも数回この〈作者〉らしき書き手が登場しているところがあったんですが、ちゃんとメモをとっていないので。。。。
第一部の終わり(493ページ)第二部の最初(494ページ)には〈わたしの読者よ〉というような呼びかけがあって、そのことばを発しているのはこの〈作者〉ではないか、と思います。
シンプルに考えると〈巨匠〉が書いている、ピラトとキリストの話のところ以外は、全部この〈作者〉が書いているということになる?としても、書き手が一人称で自分を出してくるのは、小説では特別な感じ?
なにかとややこしいです。
(音読した人:山崎)
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『喜多川歌麿女絵草紙』 藤沢周平 著
文藝春秋
霧にひとり
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最後のお話かと思ったら、そのひとつ前のでした。
あれれ?お千代の話になると思ったのに、完全に読み違えたな、と感じていたのはそのせいでした。
果たして、次回からの最後のお話の主役は、そうなるかな?
(音読した人:こいでさん)
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『武田百合子さんのこと』 埴谷雄高 著
KAWADE夢ムック 文藝別冊 武田百合子 より
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前回まで、一年にわたり『犬が星みた』を読んでいただいました。
その前に埴谷雄高さんが武田さんの文章の中にでてくることもありました。
埴谷さん自身の本も『死霊』の一部など読んでいただいていました。
そんな音読を聞いているなかで「知ってる人たち」になっている状態で、この文章を聞くのはたいへん興味をそそられるものです。
百合子さんの、滅私ぶりというのか、すべてを受け入れるぶり、というのかがすごそう、ということが感じられました。
『犬』は自身のことを泰淳さんがそう読んだことからの命名だったと記憶しています。
(音読した人:きよもとさん)
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『芭蕉七部集』 中村俊定 校注
岩波文庫
『猿蓑』
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〈 此瘤はさるの持べき柳かな 卜宅 〉
柳はいつの季語?という、こいでさんの問いかけに、いやもちろん春でしょう、と自然と答えていた私。梅や鶯から流れてきたので、自然とそう思い、枝垂れ柳のうすい黄緑のさあっと動く様子なんかを思い浮かべていたのですが、幽霊でたりするのは夏の柳で、夏だっていいよな、と柳を思い浮かべて、と言われたら、どちらかというと夏かも、と思ったのでした。
検索すると、柳だけなら春、夏の季語は、夏柳、でした。
(音読した人:山崎)
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