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2024_0619_本読み
<1193字>
冒頭の写真:
今回もピンクの花、続けてみました。こどもの頃から見慣れたムラサキカタバミです。「カタバミ」が黄色い花。それに対して「ムラサキ」と名づけるのもわからなくはないですが、、、、、これはピンク?と書いてじっと写真を見ていたら、だんだんムラサキでもおかしくはないような気がしてきました。
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6月19日(水)は以下を読みました。
『巨匠とマルガリータ』
ブルガーコフ 著
集英社 世界の文学15 ロシア Ⅲ
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ヴォランドとアザゼッロの会話、そこにベゲモートとコロヴィヨフの報告。
燃えるグリボエードフを遠望しながら。
レビ・マタイも現れて、敵意をあらわにしながらも、最後は巨匠とマルガリータを頼んだ、とヴォランドに懇願します。
前回の「アルチバルド・アルチバルドヴィチ」の検索で、モスクワは第三のローマ(第二はコンスタンチノープル)というイメージをロシア人が持っていて、そのことを文学に表している、という論文にあたりました。
そもそもローマとキリストの関係すらもふわっとしか実感がない山崎にとっては、宝の読みぐされというか、すぐに消化できるようなものではない、ということがよくわかりました。
(音読した人:山崎)
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『喜多川歌麿女絵草紙』 藤沢周平 著
文藝春秋
赤い鱗雲
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え、そっちか、という終わり方。
こっちは誰が犯人?とかどういう事情の男と女の関係なんだろう、ってところに注意を向けて聞いているのに、虚をつかれる展開。味わい深く、さすがの巧みさです。主人公は歌麿ですからね。
(音読した人:こいでさん)
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『犬が星見た』 武田百合子 著
岩波文庫
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レストランで、老人と老婆のカップルと目があい、その描写が長いんだが、とても面白かった。こういう描写が本当に不思議に面白いのが、この本のあるいは武田さんの?特徴ですね。
(音読した人:きよもとさん)
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『漱石・子規往復書簡集』 和田 茂樹 (編集)
岩波文庫
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今日も、漱石の漢詩。
物書きとしてさけられない禍、みたいな言葉があって、いったい何があったのかな、と思いました。再び「剣」がでてきて(こないだは刃に自分を映していました)今回は、切り捨てている、ふうになって、よりストレスが切迫してきたように感じます。
(音読した人:めいさん)
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『芭蕉七部集』 中村俊定 校注
岩波文庫
『猿蓑』
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〈 宵の月西になづなのきこゆ也 如行 〉
七草粥のことを詠んだ句なのですが、「なづなのきこゆ」は、七草を刻む時の唱え文句が聞こえてることだそうです。検索すると、いろんな違った唱えことばがあって、面白かったです。
(音読した人:山崎)