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2023_1118_本読み

<950字>

冒頭の写真:
山茶花が咲き出している。もちろんそれはきれいなのだが、自分としての見どころは、この太い三股になった幹。これが一本の木なのか三本の寄せ植えなのかは知らないのだが、樹齢どのくらいなのかな?


11月18日(土)は以下を読みました。


『巨匠とマルガリータ』 
ブルガーコフ 著

集英社 世界の文学15 ロシア Ⅲ

ボソイの追求が続きます。賄賂として外貨を受け取ったことについて。本人には自覚がない(だって黒魔術ですから)。それはおかしいのだけれど、
身に覚えのない罪を着せられるのが、政治闘争の常。

(音読した人:山崎)





『喜多川歌麿女絵草紙』 藤沢周平 著

文藝春秋

絵のモデルおくらは彼女のいいひと、を歌麿のアトリエに連れてくる。こんどこそ結婚は間違いなさそうだ。
次々に男をかえる、おくらの「女」を描こうとした、歌麿としてはちょっと当てがはずれたかっこう。そこに女弟子のお千代の、師匠はなにもわかってやしない、といったひとことが差し込まれる。どうなるのだろう。

(音読した人:こいでさん)





『エリック』 ショーン・タン 著、岸本 佐知子 訳

河出書房新社

よーく思い出すと、前にも読んだことがあるような気がしてきました。
同じ作者のセミの話はよく憶えています。
不思議な「留学生」エリック。きれいなお花? そんな感じのものがいっぱい食器棚に残されてありました。

(音読した人:はやしさん)





『犬が星見た』 武田百合子 著

岩波文庫

たしかまだブハラです。
砂漠に落ちている壺のかけらを、泰淳が拾って捨て、銭高老人が拾って捨て、最後に島さんがいいもんだ、とカバンにしまう、その描写が淡々としてかえってすごくコミカルで面白かった。

(音読した人:きよもとさん)






『芭蕉七部集』  中村俊定 校注

岩波文庫
『猿蓑』
☆                   膳所
〈 つかみあふ子共のたけや麥畠  游力
   孫を愛して
  麥藁の家してやらん雨蛙  智月    〉

同じ季語の句が連なっているし、中にでてくる要素もすなおに次につながっていくので、連句の時と違ってゆったりと味わえる感じです。
即興の展開を作り出す連句と、ずいぶん違う味わいだな、とふと今頃思っています。

(音読した人:山崎)

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