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2022_0606_本読み
<1329字>
冒頭の写真:
工芸高校の製本授業では、毎週なんらかの「見せ物」を持っていってます。
今週の「見せ物」は、紙反り実験。左のものがわかりやすいかと思いますが、
紙に糊を塗って、ボール紙に貼ると、とものすごく、反ります。
このことも、別にブログ書かないと。
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6月6日(月)は以下を読みました。
『虹の解体』 リチャード・ドーキンス 著
福岡伸一 訳
早川書房
第3章 星の世界のバーコード
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章題の「星の世界のバーコード」とは、光のスペクトルのところどころに現れる黒い線でフラウンホーファー線というもの。
同名の物理学者によって1814年に体系づけられたもの。
これによって、その恒星が何からできているのか、が詳しくわかります。すごい。そしてずいぶん昔にわかっていたことなのですね。
(音読した人:山崎)
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『目の見えない人は世界をどうみているのか』
伊藤 亜紗 著
光文社
第4章 言葉 他人の目で見る
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読んでいただいてる、こいでさんが、みんなに考えてみて、と問題をだしてくれました。
「球」を説明したら「見えない人」はどういうふうに表現すると思う?
というもの。
円を描くけど閉じられない、とか、ぐりぐり丸く手を動かしてなんとなく丸い形を描く、放射状に交わる線をたくさん描く、などなど。
これらは紙に絵を描いた場合。
なかなか想像できないけど、考えてみるのが楽しかったです。
(音読した人:こいでさん)
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『どうぶつたちはしっている』
マーガレット・ワイズ・ブラウン 著、イーラ 写真
寺村摩耶子 訳
文遊社
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あとがきの「イーラの世界」を読んでいただきました。
写真家のイーラは、ユダヤ系のハンガリー人。1941年、ナチスの迫害を逃れて、アメリカに移住しました。
この時代、写真家もたくさんの人が、ヨーロッパからアメリカに移住しました。
(音読した人:はやしさん)
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『本の中の世界』 湯川秀樹 著
岩波新書
「私の短い自叙伝」
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読了です。
外国へ出掛けていくのが、このところの一番の苦痛、という愚痴が続きました。
理由は、
自分の物理学の考えが欧米の人とたいへん違っているので、話しても理解されることがない。
ゆえに、話すのが虚しいから話さない。
そうすると、なぜここにいなければならないのかとますます虚しくなる。
という、驚くような激白。
中国の老子や荘子の世界が一番しっくりくる(つまり、あこがれは「仙人」ですね)と最後に書いているのを見て、では中国人と話せば、もしかしたら良く理解してもらえていたのかも、と思いました。
しかし、共産主義になった中国とうまく親しくすることは、
とても難しい時代だったのかもしれない、と思いました。
(音読した人:きよもとさん)
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『学問のすゝめ』 福沢諭吉 著
岩波文庫
十三編 怨望の人間に害あるを論ず
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怨望には、えんぼう、の振仮名。調べると、うらみに思うこと、という意味。
知らない漢字熟語がたくさん登場する『学問のすゝめ』。
怨望のうち、まずは貪吝についての説明。
画面で見せている青空文庫版では、たんりん、読んでくださっている岩波文庫(かな?)版では、どんりん、と振仮名が違っていました。
前に読んだ『振仮名の歴史』を思い出しました。
(音読した人:めいさん)