2022_0217_本読み
2月17日(木)は以下を読みました。
山崎
『しゃぼん玉 その黒い膜の秘密』立花太郎 著
中央公論社、1974年刊
9 石けん膜の寿命
石けん膜からの液体の流出 膜の自己修復作用
☆
しゃぼん玉というひとつのことを、ここまで細かく見ていくのが、すごいなぁ、と思います。実際物理学者はそうやっていたんですね。
あらためてしゃぼん玉をキーボードの裏の黒いプラスチックに作ってみて、少し眺めました。
物理学による説明があるから「不思議」と感じるのだと思います。
空が青いのはなぜなんだろう、とか、夜空が暗いのはなぜ、とか、何も知らなければ感じにくい疑問です。(山崎自身は、絵の具の青と空の青が同じ青い色だ、と思うのことも不思議です。)
はやしさん
『とくんとくん』片山健、片山令子 作
福音館書店
☆
水の話だなぁ、夢の話だなぁ、と思いました。だから、水彩画だ、いかにもだ、と思ったのですが、検索してみると、絵柄は意外に厚塗りでアクリル絵の具っぽい雰囲気でした。
異類婚姻譚的な展開。
水や心臓の音ぽいタイトル。
やっぱり夢の中、無意識の世界です。
きよもとさん
『俳句と地球物理 』寺田寅彦 著
俳句と宇宙
伊吹山の句について
☆
〈折々に 伊吹をみてや 冬ごもり 芭蕉〉
をテーマにして、その場の天候(降雨雪日数なども)を分析して、句を読み解いていました。
伊吹山の測候所は日本の最多積雪の世界記録(11.82m、1927年2月14日)を持ってるのは知っていたので、そこで興味津々となりました。
観測所ができたの聞いたときは、それに興味を持った、という記述もありました。この文は1924年の刊行。芭蕉の頃はどんな気候だったろうか、とか、出身地の伊賀はここからそれほど遠くはないが、伊吹山は芭蕉のとってどういう折に視野に入ってくる存在だったのかな、など思いました。
山崎
『芭蕉連句集』岩波文庫、
二六 風流の(曾良俳諧書留)90〜92ページ
☆
前出二五の歌仙でも、脇句は「覆盆子(いちご、とふりがな)」が出てきました。漢語での木苺のこと。Googleで木苺を翻訳するとこの語がでました。フーペンズー的な音でした。
注に〈須賀川付駅長の等躬宅に〉とあり、元禄二年。調べると、奥の細道の時の旅だとわかりました。そういうのを知るとちょっと嬉しいです。