2022_0213_本読み

2月13日(日)は以下を読みました。


山崎
『しゃぼん玉 その黒い膜の秘密』立花太郎 著
中央公論社、1974年刊
8 石けん膜に働いている力
石けんの洗浄作用と黒い膜

洗剤の洗浄作用を解説。以下、最後のところ、引用。

〈黒い膜の安定条件を調べることが、洗剤の洗浄作用やコロイド状の工業製品の製造条件を理解するのに貴重な助けにもなり、ひいては汚水の浮遊物を沈殿させる汚染防止技術にもつながるのである。〉



めいさん
『学問のすゝめ』福沢諭吉 著
岩波文庫

印象の残ったことば。

〈分限〉ぶんげん。ぶげん、とも。

自分の立場をわきまえる、みたいなことかな、と思いました。分際、という言葉を思い出しました。

〈御用〉ごよう。

これは江戸時代のことを批判することばとして出していたのすが、お上の御用という意味で、これをかざせばみんな従わねばならない封建制度の象徴として、出していました。

山崎は、『天地明察』の中で、おお、こういう意味なのね、とつい最近知ったので、それと同じ!と思ってうれしかったです。



きよもとさん
『俳句と地球物理 』寺田寅彦  著
Ⅳ 連句と音楽
月花の定座の意義

連句の決まり、月と花を入れて詠まねばならない位置が決まっていることについて、分析。

これら少し難しい関門を作ることで、創造性が昂まり、作品がよくなる、と分析していたと思います。



山崎
『芭蕉連句集』岩波文庫、
二四 かげろふの(芭蕉真蹟懐紙)84〜86ページ

〈諏訪の涌湯(いでゆ)〉とか〈関のうちもの〉とか、その場所の風物が感じられます。

この歌仙は、最初の注に

〈奥書によれば元禄二年二月七日、大垣の嗒山の江戸旅館で興行した作。〉

最後には

〈於嗒山旅店興行〉

とあって、旅店とはシンプルに旅館のことなのか、それとも旅行代理店みたいな存在かな、と思いました。


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