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2024_1127_本読み

<929字>
冒頭の写真:
朝の、低く溜まった雲越しの光が、まつげに当たって、なつかしいような眩しさ。紅葉はまだ、な印象だけど、桜とフウノキはかなりキレイ。11月29日。


11月27日(水)は以下を読みました。


『犬の心』 
ブルガーコフ 著 石井信介 訳

未知谷 

IIIに入り、フィリップ・フィリッポビッチとボルメンターリの超高級な食事の様子が続きます。ウォッカとか、注がいっぱいあるのを通過して読んでるので、あとで読むのが楽しみです。
共産党政権になってから(治安悪化で)盗まれたオーバーシューズ、に関して文句の長広舌をふるうフィリップ・フィリッポビッチ。

(音読した人:山崎)




『Edge Life』
金星一 著


15 大衆講演は科学だ 16 桜大学
15の途中から。講演のコツなのですが、伝えたい!、という気持ちがとても強くてすごいです。
16の方は「桜大学」という表現が面白い。日本でならば、いい意味と思える表現ですが、ここでは桜のように南の方から散っていくという意味で、南部の大学からどんどん崩壊していく(桜前線が北上)という意味。韓国の閉鎖的な大学の環境の改革を訴えてました。

(音読した人:こいでさん)





『ひらがなの世界─文字が生む美意識 』
石川九楊 著

岩波新書

『秋萩帖』について、前回までは字が省略される例でしたが、こんどは字が増えている例。これには正直言って驚きました。間違ってダブって書いてるのを衍字えんじというようなのですが、意図してのものは畳字とか重字とかいうみたいです。
こういう藝術的表現もありうるんですね。

(音読した人:きよもとさん)





『芭蕉七部集』  中村俊定 校注

岩波文庫
『猿蓑』
☆                   
〈 小坊主や松にかくれて山ざくら  其角 〉
この前に〈東叡山にあそぶ〉という詞書があります。東叡山は上野の寛永寺のことで、今では、ソメイヨシノの並木の下ですごい人出で花見がされる場所ですが、この元禄のころはどうだったんだろう。
ウィキペディアによるとソメイヨシノの初植樹記録は1775年。流行したのは幕末らしいから、ここで山ざくらの風情は、まさにヤマザクラなんでしょう。

(音読した人:山崎)





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