2022_0210_本読み


週5回、16時から17時に、zoomで本読みをしています。
ここの書き出しは、その時の記録や気づきのメモです。
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2月10日(木)は以下を読みました。


山崎
『しゃぼん玉 その黒い膜の秘密』立花太郎 著
中央公論社、1974年刊
8 石けん膜に働いている力
ファン・デル・ワールス力の証明

この力がわかりません。

が、検索すると、ヤモリが(その足ゆびにある50万本の剛毛で)壁に貼り付く力がこれだということが、最近証明された、とウィキペディアにありました。

すごく具体的。

そもそも、地球の引力だって理解していないです。そしてあまり感じてもいないです。いつも働いていて当たり前だから。

言われてみれば、落ちないものはなくて、引っ張られてるんだな、と思うけれども。



はやしさん
『ぽちっとあかいおともだち』
コーリン・アーヴェリス 文、フィオーナ・ウッドコック 絵
福本 友美子 訳
少年写真新聞社

今日の東京は、雪。それに合わせて、雪と氷と海の世界のシロクマと人間のお話でした。



めいさん
『学問のすゝめ』
福沢諭吉 著、岩波文庫、

昨日読了して、次はこれ、と。

この場では読めるのではないか、と選んでくださいました。

山崎、不勉強なので、タイトルを知っているだけで読んだことがないですから、確かに、嬉しいです。

前書き的なところ、ぼーっと聞いてしまいました。

明治13年、というところだけが残りました。

その時代に、いったいどんなことを「すゝめ」たんだろうか。



きよもとさん
『俳句と地球物理 』寺田寅彦  著
Ⅳ 連句と音楽
連句心理と諸現象

知らなかった二つのことば、

「アタヴィズム」は隔世遺伝(祖父母の代に似る)のこと。

「打越し」は連句で前々句のこと。

打越しに趣向などが似てしまうことをアタヴィズムと表現したのですね。

そして、それは連句では避けるべきことなのだそうです。

著者の感覚的な印象では、芭蕉はおそろしくアタヴィズムが少ないとのことで、広大な言語世界を持っている、凄腕の証でしょう。



山崎
『芭蕉連句集』岩波文庫、
二四 かげろふの(芭蕉真蹟懐紙)84〜86ページ

〈恋られて(こひられて)〉という表現があって、注によると、恋をしかけられて、の意だそうです。

なんだか現代の新しい言い回しににありそうな、と思いました。

ここから、髪をくしけずりすぎて、抜け毛がとか、老人とか、夜通しの宴会とか、つながりがわかるようなわからないような。

寺田寅彦の本を読んで考えると、前句を受けつつ、前々句には関連の無いものにしなければいけないんですね。そうでないと、変化がとぼしく平板な流れになってしまうのだろうな、と理屈はよくわかると思いました。

技とか腕前が必要な、深い世界ですね、連句。
(だからこそ、訳と注なしには、なかなかわかりません)

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