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2022_0630_本読み
<1664字>
冒頭の写真:
また毛虫!
これがカノコガの幼虫。と、ずーっと思い込んでいたのですが、違うみたい。どうやらタケノクロホソバ。確かにこの蛾も見かけますが、地味なので、これからは意識してみよう。
これでもかぶれることがあります。近頃もかぶれてしまい(この時は多分チャドクガで)皮膚科に行きました。
血液検査でついでに食物アレルギーも調べて、その結果が非常に興味深かったです。食生活の方向転換をする必要がありますね〜
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6月30日(木)は以下を読みました。
『虹の解体』 リチャード・ドーキンス 著
福岡伸一 訳
早川書房
第5章 法の世界のバーコード
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実際のDNA鑑定は、ガラクタDNAの部分を使って行われる、という説明が延々と続きました。
山崎自身の睡眠不足と暑さ、そして本文の似たような繰り返しで、再三、読んでるところを見失いました。
最新の医療では、この遺伝子配列によってコロナのワクチンなどの薬が作られている、という事実を思うと、愕然とします。
心の面では機械論が否定されてきたのが今日この頃と思ってましたが、身体においては真逆な展開をしているようにも思えてしまいます。
門外漢だが、だからこそ、やっぱりもっと科学を知らねば。
(音読した人:山崎)
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『早春』 藤沢周平 著
文春文庫
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桶谷秀昭によるあとがきを少し。
このあと、こいでさんが『くらい海』を読んでくださるその前振りとして。
山崎は、藤沢周平をほぼ全く名前しか知らない状態ですし、小説をあまり読まないせいなのか、今回の『早春』の描写が、小説家ってやっぱりすごいな、と思いました。
どうやら、それは「写実」とか「自然主義」とかそんなこととも関わりがありそうなことで、そのことが藤沢周平の軸のようなところなのかもしれない、と予感させる、こいでさんの予告でした。
『くらい海』は北斎と広重のお話らしいです。
(音読した人:こいでさん)
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『学問のすゝめ』 福沢諭吉 著
岩波文庫
十五編 事物を疑いて取捨を断ずること
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〈信の世界に偽詐多く、疑いの世界に真理多し。〉
とはじまり、畳み掛ける口調で(文語的なこれが気持ちいいんです)、まずは「簡単に信じてしまっている数々の例」を挙げていました。
人はなぜ信じやすく、つまりだまされやすいのか。。。。
(音読した人:めいさん)
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『連句 : 理解・鑑賞・実作』 五十嵐讓介 著
おうふう
第五章 東明雅 著
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表現上の注意、ということで、蕉風俳諧の流れが説明されました。
文語を使うことの意義も詳しく書かれ、慣れるにはともかく古語辞典をどんどん引いてください、ということが言われていました。
蕉風俳諧の連句の流れは
『冬の日』(1684)で、それまでの俳諧の、こっけいや親しみやすさを廃し、漢詩という芸術への傾倒を宣言し、
『猿蓑』(1691)では「さび」とか「しおり」(これ、知らないことばでした)、
『炭俵』(1691)では口語もふくむ分かり易さ、などの特徴が書いてありました。
上記の連句集はみな「芭蕉七部集」に入っているものです。
芭蕉の連句を読み始めた時、全く知識がなかったのですが、
下の岩波文庫の『芭蕉連句集』は、岩波文庫の『芭蕉七部集』以外のものを収めたものです。
知っていたら「七部集」を読んでいたかもしれませんが、これもまたよしです。
(音読した人:きよもとさん)
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『芭蕉連句集』 中村俊定・萩原恭男 注
岩波文庫、
三四 溫海山や(曾良俳諧書留)114〜116ページ
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上の本をはじめ、何かと周辺の知識も少しずつ増えて、読むのが楽しくなってきました。
今の「溫海山や」は元禄二年(1689年)の、奥の細道の旅の中での連句。
時代背景とか、歌枕だとか、注にある故事だとか、手がかりがいっぱいあって、それをちょっと検索するだけでとても面白いです。
前に読んでいただいていた新潮文庫版の『銀の匙』のことを再び思い出しました。(高校の3年間の国語の授業の全てを『銀の匙』を読み解くだけに使う、という灘高校の橋本先生)
(音読した人:山崎)