2021_1127_本読み

11月27日(土)は下記を読みました。


山崎
『声で楽しむ日本の詩 和歌・俳句篇』大岡信/谷川俊太郎 編、岩波書店

登場の歌人:前 登志夫 富小路禎子 馬場あき子 島田修二 岡井 隆 寺山修司

とりあえず、音読しているのですが、必ずしも57577ではないものあるので、ものによってはとても読み難いです。そう感じて、改めて、古典和歌のところを見てみます。

そして、少なくともこの本の中では、1000年をはるかに越えて同じ形をしていることに驚きます。

この本はCDもついているのを思い出し、松本幸四郎(今の松本白鸚)、平井澄子がどう読んでいるか、を聞いて、ああこう読んでるのか、と思ったりしました。
 




きよもとさん
『銀の匙』中勘助 作、新潮文庫
後編 七 八

兄の干渉からの脱出が書かれていました。良かった。ほっとします。

山崎は、自分の製本の師匠の言葉がずっと頭の中を回り続けてしまい自己嫌悪に悩まされる、という状態から脱出した時のことを思い出しました。

八の方は、蚕のこと。
伯母さんの、蚕を姫君と見立てることばもあり、蚕と兄弟となったような著者の世話ぶり。そして家人による理不尽な展開、著者の結末の付け方が書かれていました。

読後の雑談で、家の中のクモをかわいがる息子さんの話で、もりあがりました。山崎も家の中のハエトリグモの仲間(アダンソンハエトリ、チャスジハエトリ、アリグモ)を愛でていますが、彼らの狩りを見たことはまだ無いです。





めいさん
『節英のすすめ』
木村護郎クリストフ 著、萬書房、
第2部 節英はどのようにできるのか
8国際語としての英語とどうつきあうか
恥ずかしがらずに(Courage)(2102~2134/3674)

英語にしろ、他の言語にしろ、必要なことが通じる、ということを第一に、という著者の姿勢がよくでていました。通じるのであれば、特に発音を直す必要はない、と自身の英語を考えている著者が、問題を感じて発音を直した(というか、出せない音を出せるように練習した)のは、日本語のrの音だった、という話は面白かったです。





山崎
『芭蕉連句集』岩波文庫、42ページ、
十 星崎の(千鳥掛)

名残の折に入ったところまで、注とともに読みました。
『連句ー理解・鑑賞・実作』(おうふう刊)の「歌仙季題配置表」が役立ちます。

〈辛螺(にし)がらの油ながるる薄氷〉

という名残の折の最初(折立、と呼ぶらしい)の薄氷は春か、とか。

辛螺の注も面白かったです。殻が蒔絵に使われたり、腫れ物の薬や、祝言の料理にも使われた貝らしいです。検索で、辛螺色(にしいろ)という色も発見。化粧品のファンデーションを思わせる色でした。
蒔絵については検索でもみつからず。卵殻蒔絵のようなものなのでしょうか?

今の山崎自身の音読は、

知らなかった(日本の)古典に触れてみよう

というのが、目的になってます。
そして、詩とか歌っていう「理解」ではない、ことば、というのに触れたいという気持ちがあります。

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