2022_0223_本読み

2月23日(水)は以下を読みました。

山崎
『しゃぼん玉 その黒い膜の秘密』立花太郎 著
中央公論社、1974年刊
10 生きている黒い膜
BLMと半導体

人工的に作った、黒い二分子膜BLMの電気的性質を調べています。電位差のある二つの溶液の間に、BLMを張って、調べてみると、半導体的な性質や、交流の電流を作ったりすることができます。

しゃぼん玉の膜から、ほんとにいろいろなところに繋がっているのに感動です。



はやしさん
『あかいてぶくろ』 林木林 文、岡田千晶 絵
小峰書店

白の中の、赤の美しい絵本でした。そして、結末も意外だったので、楽しいです。



きよもとさん
『俳句と地球物理 』寺田寅彦  著
俳句と宇宙
西鶴と科学

西鶴の文からの引用がいろいろありましたが、リアルな描写、分析が感じられました。

〈「風俗を使やくの女に作り、真紅の網袋に葉付の蜜柑を入」れて持たせる記事がある。〉

ミカンといえば、赤いプラスチックネットですが、それは西鶴の時代にすでにあったのか!と、上の引用で思いました。



山崎
『芭蕉連句集』岩波文庫、
二六 風流の(曾良俳諧書留)90〜92ページ

〈有る時は 蝉にも夢の 入りぬらん

      樟の小枝に 恋をへだてゝ〉

注には、

〈「夢にも蝉の」の倒置的表現〉

とあり、取り付く島がないです。

検索すると、どうやら注は「夢の中に蝉の鳴いているのが侵入してくる」ということの倒置で「蝉の見る夢」というようなことらしいです。

やはり、現代語訳の本を探し出さないと、高度なことばの遊びがわかりません。

山崎としては、虫などの生き物と草木のことが気になります。蝉が見る夢とは、胡蝶の夢っぽいです。

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