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2024_1012_本読み
<986字>
冒頭の写真:
ハラナガツチバチの仲間。
長いけど短い(変な表現)触角など、全体的になんとなく可愛いです。
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10月12日(土)は以下を読みました。
『犬の心』
ブルガーコフ 著 石井信介 訳
未知谷
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I、の訳注の2回目。
プレチスチェンカ(生神女)通り、についての詳しい説明。生神女とは初めて知ったんですが、神を生んだ女の意味で、日本のロシア正教会では、マリアのことを聖母ではなく、生神女と呼ぶそうです。
この通りは1921年にはクロポトキンスカヤ通り(革命家のクロポトキンの出生地に近いため)となっていたが、著者は1925年の執筆時に旧名を使用。
他の地名も、そのように旧名を使っていることが多く、革命に対する著者のポジションがわかる、ということでしょう。
(音読した人:山崎)
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『Edge Life』
金星一 著
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10 認知不調和
たばこはやめられず、ダイエットには成功、という著者の体験を語っていました。
山崎の場合たばこはやめられたのが20年以上続いているが、ダイエットは一回成功するも、ずるずると数年かかって増えちゃってそのままなので、まあ、だめってことでしょうね、今のところ。
(音読した人:こいでさん)
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『ひらがなの世界─文字が生む美意識 』
石川九楊 著
岩波新書
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連綿が流麗で美しい、などというふうに「女手」の良さを言い表すそうです。
それは確かにそうだろう、と思いました。
驚いたのは、女手の頂点にあるとされている、高野切の図版の解説。
連綿の途切れる箇所はことばの途中、言葉の途中で改行すらあります。
どういうことなんだろう、とにわかに興味が湧いてきました。
音としてのことばの連なりと、視覚的な文字の連なりは、当然同じリズムだろう、という思い込みが崩されます。
(音読した人:きよもとさん)
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『芭蕉七部集』 中村俊定 校注
岩波文庫
『猿蓑』
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〈 日の影やごもくの上の親すゞめ 珍碩 〉
この日の影、どんな感じなのかな、芭蕉が軽みをほめた、とあるが、ひかげとすずめって何か合わないと思って、検索すると日影は日の光という意味。陰とは逆だったことに軽い驚きがありました。
まあ、そういえばそうか、とも。
自分もこの「影」を作品名につけてたことがあったな、と思い出しました。
リンク。
(音読した人:山崎)