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2024_1220_棒はシンプルな治具

〈1509字〉
今週の動画は製本で使う板について撮ったのですが、木の棒についても近々撮りたいと思っていながら、どこから手をつければいいのか。一つ一つの使い方はこれまでもいろいろ動画作ってますが、もっとすっきり棒についてうまく説明したいです。

とりあえず、整理をこころみます。用途は下の二つかな。

1、幅定規として使う。

2、端(一辺)をあてる当てとして使う。

これが拡張したものとして、二辺、三辺、四辺を当てる。四辺だと型枠を作る、という感じです。また二辺は、直角の二辺と平行の二辺とありますね(後の方で説明してみています)。

1のパターンは、この写真を見るとわかるでしょう。

左から、2、3、4、5、6、7、8、10、12、20ミリのヒノキの棒。

シックネスゲージとかノギスで測ってみると、±0.2ミリくらいの範囲に収まってました。

必要に応じて、マステ(3Mの243J Plus、厚みは0.07ミリ)などのテープ類や紙を重ね貼りすると必要な幅を得ることができます。ちなみに箱の手前にあるのは黄色のマステを貼って7.3ミリ幅にしたもの。これを挟んで切るとほぼ7ミリ幅のものを切ることができます(挟んで切る、が説明不足ですみません)。

最初に使ったのは、表紙のミゾ空きの幅定規として。

左の丸背ハードカバーの本の表紙は、本文に取り付ける前は右ですが、
真ん中の背のわきにあるのがミゾです。このミゾの幅を正確に等しくするのに、棒が有効だったです。

この場合のミゾの幅は7ミリです。

お手軽に幅を変えて試作するのにとても役立ちました。


最近は、上記のシックネスゲージやノギスを使って測り、エクセルで計算をするようになったので、棒使いを始めたころに比べるとかなり細かくサイズを把握しながらやっています。

傾向としては、アバウトでいいとき棒を使い、少し精度を出したい時は、厚紙を自分で切って幅定規を作る感じでしょうか。

どちらにしても、手製本は精密加工ではないのと、同じものを作るとしてもさほどの点数ではないので、必要な精度は得られてる、と感じます。

2、のパターンの方が最近は重要かな、と思っています。

動画もいくつかあります。

これは「当て」としての木の棒の使い方。
https://www.youtube.com/watch?v=FeU4E75sdl4

これも「当て」。かなり大きなブロック状のものですが(70×70ミリ)https://youtu.be/qUr0a7gbG08?si=fxUtKwQv7e9pOS7d&t=32

定規を当てるものとして常用
https://youtu.be/qUr0a7gbG08?si=zBQlqFeTlhpOHyhC&t=86

これらをちら見してみると、意外に両面テープのことを言ってなかったな、と思いました。

こちらのブログでは、四辺を囲んで枠を作ってまして、これは両面テープで板に貼っています。
こんなのですね。

これを、
左1本にすれば、二つ折りの時に使える。
左と手前の2本にすれば、手前の辺も揃えられる。
左と右の2本にすれば、一定の幅に二枚の紙を貼り合わせることができる。

とてもシンプルな治具と言えるでしょう。

四辺を囲む場合や、左右の2本を一定の幅として使う場合などは、まず中のサイズの型をボール紙や紙などで作ります。この「型」も、その周りに棒を貼るための「治具」ということになりますね。

うーん、もう少しでなにかまとまったことが考えられそうな気がするが。

あ、両面テープはしっかり全面に貼るのが大事です。板との間に隙間があると薄い紙なんかは入ってしまうことがあるので。ちなみにニチバンナイスタックの一般用は、0.09ミリくらいの厚さ。

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