2024_0810_本読み
<1165字>
冒頭の写真:
雲がきれいだなぁ、と、思いました。
あの白も水からできてる、と思うと不思議。
観天望気、ということばを久しぶりに思い出しました。
雨雲レーダーで強烈な雨が来る、となっていても、当たらなかったり、天気の予測ってできるようなできないような。さすがは「バタフライ効果」ってことばの元になったところだなとも思いました。
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8月10日(土)は以下を読みました。
『巨匠とマルガリータ』
ブルガーコフ 著
集英社 世界の文学15 ロシア Ⅲ
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ブルガーコフの小説世界、いろんなのがあるんですね。犬の心臓の設定など、犬に人間の脳と睾丸を移植する、っていうもので、SF。
この時代の、なのか、ソヴェトの文学や科学ってすごかったんだなとなんとなく思いました。
そして、ことばの描き出す世界って恐ろしく魅力があって、そこに嵌ったら逃れられないようなすごさを感じました。書いたら世界ができてしまう、って神様になったみたい、と、いままでしたことのない想像をかすかに感じてしまいました。
(音読した人:山崎)
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『喜多川歌麿女絵草紙』 藤沢周平 著
文藝春秋
夜にこごえし
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最後は、昔描いて知り尽くした女に通って、あそこを、青く消し炭のような穴になったような目で、眺め尽くす。ちょっと怖いような、これまでの情緒とか、心の迷い、っていうのとは違った毛色の世界に入ったところで終えられていました。生生しいとも即物的とも感じました。
まだしばらくは絵を描くことができた、ということでしょうね。
(音読した人:こいでさん)
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『オニのサラリーマン じごくの盆やすみ 』
富安 陽子 著、大島 妙子 イラスト
福音館書店
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軽妙な関西弁の地獄世界。
金銀普通の斧と泉の女神の話もネタで入っていて、楽しかったです。
それにしても、ナスに楊枝を刺した馬?こそが、山崎の「お盆」の一つの典型的なイメージなのですが、あれはいったい何時誰が始めたんだろう。
(音読した人:はやしさん)
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『芭蕉七部集』 中村俊定 校注
岩波文庫
『猿蓑』
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〈 いとゆふのいとあそぶ也虚木立 土芳 〉
かげろう、の句の並んでいる間にこの句。「いとあそぶ」というのが陽炎のことなんだそうです。いとゆふも検索すると「糸遊」と出て、蜘蛛の糸が浮遊する現象とか、かげろう、の意味もあります。こう見てくると、昆虫のかげろうも、そのイメージの中に含まれてきそう(ついでに言うとかげろうの漢字が蜻蛉でトンボと同じっていうのは、またややこしい)。
かげろう、って、あるようなないような現象で、ちょっと詠んでみたなくなることばだな、と思います。その上、別のことばで表せたり、野馬と書いてふりがなで、かげろう、と読ませたり、面白いです。
(音読した人:山崎)
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