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2024_0427_本読み

<1063字>

冒頭の写真:
オオムラサキツツジは、気が狂ったみたいに咲くなぁと毎年思います。
夜の街灯のあかりで撮ると、なんだか絵のようです。

花ってどうしてこんなに鮮やかな色をしているのだろう?


4月27日(土)は以下を読みました。


『巨匠とマルガリータ』 
ブルガーコフ 著

集英社 世界の文学15 ロシア Ⅲ

ユダの話が展開するか、と期待していたのに、ユダはあっさり殺されてしまい、場面は、なかなか眠れないピラトへと戻ります。
やっと眠りにおちたピラトの見たのはヨシュア(キリスト)と輝哲学問答を交わし、高みへ登っていくという輝かしい夢。
ヨシュアを処刑したことについて、ピラトにはすごい葛藤があったことがよく伺われました。

(音読した人:山崎)





『科学と宗教と死』 加賀乙彦 著

集英社新書

死を身近にイメージするようになっての読書の思い出しを書いていました。
若い頃の『出家とその弟子』『嘆異抄』など。
後になって、聖書と法華経の物語としての面白さに嵌まったことも。

教義として全く違うこの二つ宗教ですが、布教のために作られた物語が、似ているものがあったり、面白くてどんどん読んでしまう、という同じ性質を持っていることに、山崎も印象付けられました。

人間一般に受け取りやすいのが「物語」という形だということに改めて興味を持ちました。物語って何かな。

(音読した人:こいでさん)





『犬が星見た』 武田百合子 著

岩波文庫

泰淳さんが「キャラクター」として前面に押し出された今回。
先に別れた「銭高老人」に成り代わって、竹内さんをツアーコンダクターの山口さん扱いにしたり、メインディッシのステーキじゃなくエビばかりを何度も注文したがったり。エビ好きはホータンだかどこかで生エビにこだわっていた時にわかっていましたが、ここで再度。
思い出したのが「エビサンドに乗ってすべっていく」というスウェーデンのことわざ。サーモンは有名だけれど、エビもよく食べるんでしょうね。

(音読した人:きよもとさん)





『漱石・子規往復書簡集』 和田 茂樹 (編集) 

岩波文庫

明治28(1895)年の出来事の年表。
漱石は東京の学校で教えるのをやめて、松山の学校へ転職。これは子規がらみの転身だったのかな、と思いました。
子規は日清戦争に従軍記者として同行し、帰国したあと喀血。
年末には漱石は婚約してます。

前回話題にしていた、子規の碑が川崎にある話。読み手のめいさん調べによると、鉄道ができるより前の25年ころから歩き回っていたそうです。

(音読した人:めいさん)

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