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公立病院改革3-53【委員長の辞退】〈2006年〉東北170床 公立F病院

僕は引き続き、公立F病院担当者として再稼働、奔走することとなった。

再公募することとなり、最初の仕事は、委員会の再設置である。
とりあえず、同じ委員メンバーで委員会を再設置すること以外、思い付かなかった。

そこで、まず前回の委員長をお願いしたJ 准教授に、改めて就任依頼のお電話を差し上げた。
すると、意外なご返事が返ってきた。

「いや、今回は申し訳ないが遠慮させていただきます。
 私も自分の J という看板を、これ以上、汚すわけにはいかなくてね。
 申し訳ないが、その点は分かって欲しい。
 委員長では無くても、今回の委員就任自体を遠慮したい」

と、固辞されたのである。

今もって、仕方のないことと思うが。
ただ、今も地方公共団体に詳しい研究者として、活動されているようだ。

当時、もし最後まで関われば、本件がどう転んでも、研究者として貴重な研究標本が得られたはずだ。

また仮に再公募が不調に終わり、仮に自治体が破綻しても、その現場の中心にいることは専門家として最高に意義深いことで無いのか。

しかし J准教授は、そういう思考方法は取らなかった。

次コケたら自分の看板にキズが付く、その一点で辞退された。

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