公立病院改革5-3【プロポーザル・エントリー】〈2008年〉中国地方S病院 104床

その年末に本件プロポーザル競技について、市から依頼があった。
依頼文の中では「貴社を含め3社を指名させていただいた」の記載がある。

他の2社が何者かは分からないが、3社で提案を競うことになる。

受託金額は、予算額で指定されていた。
市が指定する業務メニューは次の通り。

・財務分析等による経営診断
・役割・昨日の最系統
・経営改善指導
・健全化計画の策定
・運営形態を含めた病院の方向性

一見、がっちり決められているようで、進め方については自由度が高いものと解釈した。
市に参加表明を送った後、「企画提案書」を作成した。

業務期間は5ヶ月程度。
月に一度ご訪問して現地での資料収集、ヒアリング、地域他病院の訪問などを行う。
メンバーは、毎回行くコアメンバーを3名、時々ゲスト参加するメンバーを3名、選定。

いま思うと、業務が取れたら、とはいえ。
よく3年目の新人に、メンバーの選定までさせてくれたものだ。

もっとも公立病院業務は、会計事務所である職場の中で「超・傍流業務」。
ボスが主導しているので誰も文句は言わないが、相変わらず人気のない分野だった。

だからおカネを得て、その範囲内のコストで実施する分には、特に何を言われる事もなかった。
相変わらず、ほとんどの職員にとってアンタッチャブルな領域であった。

作成、提出する資料の中に「業務経歴書」もある。
僕の業務経歴も、現実の範囲内で頑張って膨らませてみた。

「資格」欄には、運転免許証以外に書くものが無いのだが。
仕方ないので、税理士試験で既に受かっている4科目の名称を書いておいた。

そんなことで、ともかく業務にエントリーはしたのである。

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