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公立病院改革4-12【有視界飛行が基本】〈2007年〉医師・通勤用ヘリコプター事業

ところでヘリコプターは、機体があればいつでも飛べるわけではない。
また、どこにでも行けるわけでもない。

ヘリコプターの飛行が成立するためには、様々な条件がある。

まず、有視界飛行が基本である。

ヘリコプターは、視界が悪い中で飛ぶことはできない。
実は僕は、このことを知った時にショックを受けた。

視界のない山岳地帯や半島部を飛んでいくから、意味があると思っていたからだ。
晴天で急ぎの用事も無さそうな時しか飛べない、となると意味が変わってくる。

一見当り前のようだが、要するに霧の中、雲の中、豪雨の中などでは飛べない。
飛ぶこともあるかもしれないが、墜落等のリスクが格段に高くなる。

よく山岳救助等に「悪天候のため行けない」とニュースなどでいわれるのは、その辺の事情である。

映画では雷鳴轟く中、ヘリが奮闘しているが、それは文字通り奮闘であって安全飛行の保証が一切ない。


そういう気象条件が重要なので、常時、濃霧が出ている信州や中国地方などは、
一番医師の需要が旺盛な地域だが、一番ヘリの安定運用に向かないのである。

ヘリコプターの飛行が成立するための要件は、まだいろいろある。

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