公立病院改革5-2【初めてのコンペ】〈2008年〉中国地方S病院 104床

今回話に出たS病院は、長らく業績悪化が続いているという。
実際に既に、154床あった病床のうち50床については、当時流行っていた「老健転換」したばかりだった。

その市の中心地には大きい公的病院があり、その市のハズレにS病院がある。

そんな状況から見て、実はすでに時代的な役割を終えているのでは?
と、当時の第一印象だった。

ともかく、そういう病院についての業務受託に向けたお誘いを受けたが。

もちろん一(部)議員の裁量で、特定のコンサルを入れることなどできない。
議会で予算を取る必要があるし、適正な手続に沿って契約しなければならない。

よく考えると、ボスが持ってくる仕事は意外に「随意契約」の事案も多かった。

金額や状況によって、入札やコンペ抜きに、また市長の独断(専決処分)で契約することもある。
ボスがやっていた公立病院コンサルは、差し迫った課題が多いので、そういう案件が多かった。

結局、S病院は「プロポーザル競技」によってコンサルを決定することになった。

とりあえず、入札とは違って金額ありきでないらしい。
入札だと、単純に同じ業務仕様について一番安いところが落札する。

プロポーザル競技というのは、金額提案とともにどんなメンバーで何をするか。
事業者側が自由に提案して、それを比較して決定されることになる。

僕の人生初めてのコンペ参加。
何をすればいいのか全然分からなかったが、非常に気持ちは盛り上がっていた。


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