公立病院改革3-40【選定のスケジュール】〈2006年〉東北170床 公立F病院
委員会設置、運営の準備は現地の役所サイドと、僕とで行った。
ボスが以前関わった公募業務の、資料の断片(担当者がボスしかおらず、体系的な資料が残されていない)を元に僕がスケジュールや運営方法を提案する。
我ながら、またしても未経験・未知の業務に携わるわけだが。
「僕は自治体の存亡に関わる動きをしている」という自負心からか、ストレスフルでありながら、大きなやりがいを持って取り組んでいた。
僕の出す業務進行の提案などを、役所側で吟味、検討して、議会から設置要綱や予算を承認されるように組み立てていく。
委員長就任予定のJ准教授、当事務所のT顧問がともに行政出身者ということもあり、その辺はすべてスムーズに進んだと言える。
公募業務は、次のような段取りで実施することとなった。
・1月22日 第一回選定委員会
公募目的の再確認、公募スケジュールの設定、公募要項の作成等
・委員会直後、公募要項の公開と周知
・その数日後、病院説明会、病院見学会の開催
・公募に関する質問の受付と回答
・2月5日 公募書類提出(応募)の締切り(書類提出は持参のみ)
・2月8日 第二回選定委員会
応募団体から後継医療機関を選定する作業
・2月10日 選定結果の通知
これは字面だけ見ると、淡々とムリなく組まれたスケジュールに見える。
しかし、新しく医療機関を運営しようという団体を募り、決定するには、とんでもなくタイトなスケジュールだ。
地元の話題案件とはいえ、公募要項を発布して、数日で見学会、数日で応募の締め切り。
後継医療機関にしても、1、2週間で170床の病院取得の判断を下すというのは、大変なスピード感と思い切りが必要だ。
しかし、実際に公募作業は、上記スケジュールの通りに実施されていくことになる。