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公立病院改革4-5【ドクターヘリとの違い】〈2007年〉医師・通勤用ヘリコプター事業

タクシーのようにヘリを使う。
そんなことができるのか、実現するのか。

ドクターヘリではない。
ドクターヘリは、患者を搬送するために飛ぶヘリコプターだ。

1995年の國松警視庁長官狙撃事件の際に、長官は矢の速さで救急搬送されたことで、何とか一命を取り留めたという。
腕利きの外科医2人がかりでオペしたそうだが、「あと30分遅ければ助からなかった」そうだ。

救急救命の必要性を体感した長官はその後、全国のドクターヘリ配備のための活動を開始し、精力的に活動された。
そのご尽力により、ドクターヘリは全都道府県配備も夢ではないという状況に迫っていた。


なお、ヘリコプターもいろいろある。
我が国の公的なヘリでいうと、防災ヘリ、消防ヘリ、自衛隊ヘリなどがあり、それと別にドクターヘリがある。

一般的に山岳救助などで使われるのは、防災ヘリや自衛隊ヘリだ。
ローター(プロペラ)が二つ付いていて、空中でホバリング(空中停止)できるもので、我々も絵的にドラマなどでなじみ深い。

一方、ドクターヘリの汎用機は、ローターが一つのものが基本だ。
着地して処置をして、患者を収容して飛び立つという形になる。

と、そのようにドクターヘリが一世を風靡していた時勢、ボスの中では医師不足とヘリコプターが結びついたようだ。
ボスは國松元長官にも、講演や講師を依頼したりして、ドクターヘリの現況についても精力的に理解、研究を始めた。

こうしてドクターヘリとは違う
「医師通勤ヘリ」
の概念が生まれることとなった。

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