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公立病院改革3-23【公設民営報道】〈2006年〉東北170床 公立F病院

さて11月の全員協議会での説明を終えてから、さらに事態は加速し始めた。


地元の政局は、報道と二人三脚で進んでいく

ボスから託された改革試案は、上記新聞記事のような内容だ。
この「公設民営」「一部老健化」は、同時並行で進められている夕張市立病院の再生手法と全く同じだ。

当時は夕張に限らず、看護師争奪戦の様相を受けて、全国で病院の老健化や診療所化など、ダウンサイジングと病床転換が進められていた。


公設民営にすると、基本的には建物など資産は公共所有で、中の運営は民間が行う。
開設者は自治体のままだから、病院運営に対して自治体が「繰出金(補助金のようなもの)」を出してくれるから、運営自体はラクになる。
民間側は家賃は支払うが、建築や建物の改修などイニシャルコストも、軽減される可能性が高い。

公設民営=指定管理者制度 は、机上ではいろいろ勉強していたし、実務的に触れてみたいとも思った。

何より事案の担当者としては、いまある状況の中でギリギリソフトライディングできる、唯一の選択肢であると思えて、少し安心していた。


しかし、この田舎の二市の政局は、そんな素人的な安心を吹き飛ばす激しい選択を進めていく。



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