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公立病院改革4-19【オスプレイとヘリ】〈2007年〉医師・通勤用ヘリコプター事業
ヘリコプター事業に携わった中で、何度も話題に出たのがオスプレイだ。
この機体は、僕も何となく心惹かれるものがある。
オスプレイは「ティルトローター」と呼ばれる方式を採用している。
ティルトローターとは、簡単に言えばプロペラの角度が変わることだ。
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離着陸時にはヘリコプターのようにホバリングはできるし、空中で「飛行モード」に変形すれば、飛行機のように水平飛行ができる。
タテにもヨコにも飛べる、かっこいい無敵の機体といえるし、飛行マニアの間では人気が高い。
しかし一方で、マスコミの情報ベースでは次のようなことが言われている。
・事故率が高い。工学的に見て事故率が高まる機体である。
・日本に導入されている機体は、米国で陳腐化機種となった古いタイプである。
(騙されて買わされている、という言い方をされている)
・そもそも実戦的でないし、実戦運用に耐えられない。
事故率の高さは本当のようだし、それは構造的にそうだろうと、私も理解できる。
またアメリカから見れば、日本は「米国極東拠点」であることを思えば、陳腐化した機体の払い下げを受けるのは仕方なく思える。
(是認するわけではない、だがそれが政治、軍事的な力学だ)
実戦運用に向くかどうかは、僕にはわからない。
ただ実戦向きな局面は必ずあると思うが、あの機体では場面次第では敵の格好の「マト」になる気がする。
ヘリもオスプレイも、事故を起こすと非常に目立つ。
だから事故率が高いように見える。
しかし、特にヘリは安全運航を期して運用されているわけなので。
おそらく統計的には、自動車等に比べれば事故率は低いのでないかと思う。