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公立病院改革4-21【パイロット雇用】〈2007年〉医師・通勤用ヘリコプター事業
悲喜こもごも、ヘリコプター狂騒曲は、何だかんだと続いていた。
収益は1円も生まれないまま、コストばかりがかさんでいく。
でもボスのすることだし、そこは僕が考えることではない。
また、実のところ収益は求めていないだろう、と考えていた。
だって。
当方側は全員が片手間で取り組んでいる。
全員、無知か、半端な知識しかない。
資本は、一切ない。
これで新事業をやろうというのは、かなり無理がある。
しかもこの事業、熱意ある人ほど片手間で、実務は僕にのしかかってきている。
本業である税務会計の実務も、中途半端。
すでに就職後2回不合格になり、次の税理士試験の準備も、ままならない。
僕自身のストレスも、極みに達していた。
実はこの時期、他にも面白い仕事を取ることができていた。
プロポーザル協議で勝って、公立病院改革の業務を持ち帰ってきたのだ。
しかし何をするにも、ヘリコプターは足かせになっていた。
あるとき「なぜヘリ業務を進めないのだ」と、お叱りがあった。
これに対して、
「素人の集まりでは限界で、プロのパイロットでも雇わないとヘリは飛ばない」
と、反論したら、ボスは本当に、会計事務所でヘリのパイロットを雇用してしまった。
このことが、更なる混迷を生み出すこととなった。