公立病院改革4-14【ハイコストな乗り物】〈2007年〉医師・通勤用ヘリコプター事業
当初、この事業で一病院が用意すべきコストは年間2000万円程度でないか、といわれていた。
妥当といえる根拠はなく、そのくらいという認識と金額が、独り歩きしていた。
しかし、実際は一ケタ違った。
ヘリが一機飛ぶために、多くの設備と人が稼働することになる。
当然、機体を安定的に確保しておかなければいけないから、機体の維持コスト等もかかる。
何となく、髙い乗り物だろうとは思っていたけれど、これほどまでとは、、、
という驚きがあった。
因みに、先に機体の種類を記したが。
レシプロ機だと、確かに年間数千万円で収まる感じになっていた。
しかし実用性の高いタービン機を用いると、すぐに億に及ぶことになる。
いかに医師不足とはいえ、億のおカネを出せるのであれば。
ヘリに投じなくても、医局や医師給与に投じればいいだけの話だ。
こういう基礎的な矛盾をはらみながらも、意外にあちこちで引き合いがある。
特にこの事業に強い関心を示したのは、全国の地方部の議会や政治家だった。
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