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公立病院改革4-15【中国地方 訪問】〈2007年〉医師・通勤用ヘリコプター事業

あるとき、中国地方・某県の市議会議員たちが、本件に着目した。

こういう案件の芽があると、基本的にMと僕が飛んでいくことになる。
結論としては、この市議会からのオファーは、まったくヘリ関係の話にならなかった。

しかし、O県の市議とはいまでも連絡を取り合う間柄だ。
そしてH県の市議とは当時、ヘリの話はすぐ終わったが、公立病院コンサルの業務発注に向けて動いてくださった。

僕は事業そのものには懐疑的、後ろ向きだったが。
こうして人の縁や仕事の縁が広がっていく肌感覚は、あとで思うと、楽しくありがたいものだった。

また実は、その事業をやりながら、初期はこうも思っていた。

「ボスは、別にヘリそのものを事業化までは望んでいない。
病院コンサルや会計業務の客寄せパンダになればいい、と思っているのはないか」

しかし後に、どうしても医師通勤用ヘリを飛ばしたかったのだと、理解できてきた。

この中国地方こそは、多くの医療過疎とへき地を抱えているのだが。
残念ながら山谷深く、霧多く、ヘリコプターの飛行条件が非常に悪い地域であった。

ということで、ヘリに関する訪問は、早々に手仕舞いした。

それでも、このご縁にはじまって中国地方はその後、各県に何度も行くことになる。

失礼ながら、中国地方各県は、社会インフラが強い地域とは言えない。
また島根、鳥取などは人口50万人程度と、全国多くの市や区より小さい。

しかし中国地方の各都市には、味がある。
そして中国地方への出張は、楽しく感じられて好きだった。

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