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公立病院改革4-20【ヘリ搭乗記】〈2007年〉医師・通勤用ヘリコプター事業

ヘリに搭乗したことが2回ある。

一度はちょこっと乗っただけなので、搭乗とも言えない。
本当はそのちょこっと、の1回が面白かった。

ホームページに、某大手ヘリ会社協力の下で
「医師が飛び立つ動画を撮影して掲載しよう」
という企画があり、僕が白衣を着てヘリに搭乗して「ちょこっと」飛び立ったのだ。

ところがその動画は、登録機体の利用許可やらの都合で、upできずお蔵入りとなった。
事業には後ろ向きな感じだったのに、これが掲載されなかったのはとても残念だった。

生来、僕はどこかに目立ちたがりな気質があるのだろう。

本当にしっかり搭乗したのは1回だ。

愛知県某所で、某市街地から某病院までのフライトを想定しての飛行実験が行われることになった。
その飛行には、僕のほかに2人くらい同乗してもいい、という。

事務所で誰か乗らないか、募ったところ、2人乗りたいという職員がいた。
いずれも仕事はできる方々だが、中途入社で社歴が浅く、この事業に関わることに抵抗がない2人だった。

そして僕を含め三人で、愛知県某所にて初、ヘリコプター搭乗と相成ったのである。


搭乗すると、基本的には爆音がすごくて、大きい声でもなかなか会話が成立しない。

よくドラマなどで、ヘリ機体内で会話したり笑ったりしているが、少なくとも小さい機体のヘリでは、それはできないと思う。

ただヘリは、思いのほかスピードが速い。
これは自動車移動の比較にはならない、確かに、何より時間をショートカットするなら、ヘリだ。

またヘリからは街が全方位見渡せる、地面も天も見えるというシチュエーションだ。
この眺めは飛行機でもロープウェイでも味わえない、独特の感覚だ。


私、当時は若かった


とにかく視界が広い、世界を見渡しながら移動してる感じ
真上も、真下も、視界に入ってくる未体験ゾーン

この出張は、結局、搭乗後は名古屋でみんなで串カツを食べて戻るという、単なる道楽業務だった。

しかし、心が荒んでいたこの時期、数少ない楽しい仕事の思い出でもあった。


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