見出し画像

熊野市へ (凪のあすから 聖地巡礼も)

あまり訪問したことがない南紀方面ですが、今回、長距離路線バスで有名な松阪熊野線が廃止間近ということで訪問してきました。列車の時刻とバスの運行時刻との兼ね合いで宿を熊野市に確保しました。

ところで「凪のあすから」の聖地は熊野市周辺に点在しています。ついでというわけではないのですが、なかなか訪問しにくい「凪のあすから」の聖地も一部巡ってみることにしました。ただ、公共交通機関を使った旅行なので時間的な制約も大きいため熊野市の波田須駅近辺のものに絞りました。紀勢本線(紀勢東線)は列車の本数が少ないのであちこち行くのは困難です。

自宅のある横浜から名古屋までは新幹線であっという間ですが、名古屋から波田須駅までは各駅停車に揺られること5時間弱(!)もかかります。

夕方4時頃に波田須駅に降り立ったのですが、想像以上に秘境駅でした。トンネルに挟まれ駅前には車が入れる道がありません。駅裏側は遠くに海が見えますが、それなりに距離があり家屋は全くありません。さすが秘境駅ランキング入選駅です。

なかなかの秘境駅です
ホームは比較的高い位置にあり、少しだけですが海が見えます
さすがに線路におりることはできないのでホームからです
引用:凪のあすから

ここから「塩水あります」で有名な人魚座のモデルの天女座まではかなりの高低差があります。距離は大したことがありませんが、とにかく登ります。Google Mapではぐるっとまわって天女座に向かうよう指示されるのですが、地理院地図を見ると途中でショートカットできることがわかります。
道中には「天女座はこちら」マークがあるのでわかりやすいのですが、ショートカットはとんでもないところを通ります。

Google Mapでのルート。等高線がないのでどの程度の急坂かがよくわからないのが難点です。
地理院地図に実際のルートを赤で記しました。
割と直線的に向かいますが、等高線をみると急峻だということがわかります。
駅からの道を歩いてくると天女座への看板があります
上の写真の看板部分を別な角度から
こんな鬱蒼とした坂を登ります。かなり急なのが写真からでもわかると思います。
獣道(?)の終点です。ここからもさらに登りますが、ここからは舗装路です。

息を切らせて登ると「塩水あります」の場所に出ます。

オープニングのシーンが脳裏に浮かびます
こちらはアニメのシーンです(引用:「凪のあすから」)
「休業中」の裏側に記載されている文章。営業中でも「休業中」を出しているんですって。

天女座看板の反対側は波路中学校のモデルの旧波田須小学校です。

学校の入口
廃校ですが、ある程度は整備されているようです。
それにしても、後ろの山が美しい
校内に猿がいました。人に慣れているかは不明ですが、それなりに注意をしたほうが良いと思います。
学校は集落の一番上に位置しています。
学校からは遠くに海が見えます
学校の近所ですが棚田が美しい
Garminで記録した今回歩いたルートです。
開始点(緑の△)が途中からになっていますが、開始点から北上し学校に行き、反時計回りに歩き。再度天女座(②の地点)まで行き駅に戻りました。全体で2.7kmです。


上の写真のルートの高低図です。
最も高い地点は標高103メートル。駅の標高は32メートルです。なので、駅から学校まで行くには70mも登ります(オフィスビルで15階程度です)

2時間弱散策したら夕暮れ時なので波田須駅から列車に乗って熊野市に向かいました。時間があれば新鹿周辺とかも行ってみたいと思いますが、車のほうが簡単そうです。

//

いいなと思ったら応援しよう!