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北海道 鉄道代替バスの旅 (その3:天北線代替バス)

11月の終わりに国鉄(一部JR)廃止路線の代替バスを乗りに北海道に行ってきました。その1は名寄本線、その2は留萌本線と羽幌線でしたが、今回は天北線です。

天北線

天北線は稚内から浜頓別を経由し音威子府に至る路線で1989年に廃止されました。廃止後から代替バスが運行されているのですが乗客数は振るわず、最初は天北線に沿ったルートだったのを宗谷岬経由に変更しています。しかし、それでも維持は困難で2023年10月に浜頓別から音威子府の区間はデマンドバスに転換し路線バスは稚内と浜頓別の間だけになりました。今回はこのデバンドバスの区間にも乗ってきました。

Seg.1 稚内→浜頓別BT (宗谷バス)

昨夜は雪はなかったのですが、朝になったら一面真っ白になっていました。雪の中をザクザク歩いて稚内駅に向かい短縮後の天北宗谷岬線に乗車します。天北宗谷岬線は稚内駅から宗谷岬の区間は夏場は超満員になるのですが、11月末の平日ということもあり乗車したのは観光客っぽい5人だけでした。

一面真っ白
前日は雪は全くなかったのですが・・・@稚内駅
稚内駅から天北宗谷岬線に乗ります

稚内駅から1時間弱で宗谷岬に到着です。ここで自分以外の全員が下車しました。この日は雪模様で寒い日だったのですが、約30分後に市内行きのバスがくるので、それまでみなさん宗谷岬観光をするのでしょう。

宗谷岬。ここで自分以外全員下車。寒い中を観光するのでしょう。。

ここから終点の浜頓別まで乗客は私一人でした。路面状況は雪ですがバスは50~60km/hで快適に走ります。

誰もいない車内
遠くにウィンドファームが見えます

定刻に鬼志別ターミナルに到着。約15分の休憩です。ターミナル内には「天北線資料館」があり見学できます。透明なロールブラインドが閉じられているのですが、これは暖房のためなので適宜開けて見学できます。

鬼志別ターミナル
内部のバス窓口です。運転手さんの休憩所でもあります。
天北線資料館はこの向こう側です。最初は入って良いかわかりませんでした。
入室して見学可能です。カーテンで区切られているので暖房が効いていないため少し寒いです。

鬼志別ターミナルでの休憩後に定刻に出発。その後、乗降はないまま終点の浜頓別ターミナルに定刻に到着しました。

浜頓別ターミナル。道の駅併設で内部にはパン屋等もあります(レストランはありません)

Seg.2 浜頓別ターミナル→音威子府駅 (デマンドバス)

ここからは2023年に代替バスが廃止になった区間です。廃止までは宗谷バスが運行していましたが、2023年10月からはデマンドバスの運行になりました。バスとは言ってもワゴン車になり前日の夕方までに予約が必要です。予約は電話でもできますが、ユーザー登録すればサイトからもできるので心理的なハードルは低いですね。

浜頓別ターミナルからデマンドバスに乗車したのは二人。途中で一人下車し、二人が乗車されました。途中での乗車/下車はバス停ではなく幹線道路を外れた地点も指定できるようです。大型のバスと異なり小回りが効くので自宅前のような場所で乗降されていました。この点は利用者には便利ですし特に悪天候時には有効だと思います。

途中圧雪された路面のある場所もあって、非雪国の自分としては見ているだけでもヒヤヒヤしたのですが、さすがに地元のかたの運転なので何の問題もありません。
天北峠を越え、デマンドバスは少し早めに音威子府駅に到着しました。途中乗車の二人は音威子府から列車への乗り継ぎでした。

デマンドバスは10人乗りのワゴンです @ 浜頓別ターミナス
音威子府到着後のデマンドバス。この路線専用に用意されたようです。
車体の反対側はデザインが異なっています。

Seg.3 音威子府→旭川

音威子府からはJRに乗って旭川に戻ります。前日は全く雪がなかったのですが、一晩で周囲はすっかり雪国になっていました。

音威子府駅
この頃には少し天候も回復したのですが、その後も雪でした
音威子府駅舎をホーム側から
これ乗って旭川に戻りました。
この日のGPSトラッキングマップです。

旭川も雪で、若干吹雪いていました。自分のイメージでは11月は雪が降ってもあまり積もらないと思っていたのですが、実際には11月末でも積もることがわかりました。
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