1月4日
生後1週間の赤ちゃんを抱く機会は、家族の子どもでもないかぎりそうしうない気がする。今日は一昨日に病院から退院してきたばかりの親友とその息子に会ってきた。
生まれたての赤ちゃんというのはこんなにも小さいものなのか。手はわたしの親指のあたまから第一関節くらいまでしかない。その頭はまだ赤黒く、顔も黄色みをおびて、ヒトよりはサルに近いようにも見える。それでも小さな腕をゆっくりとまわしながらあくびをして、哺乳瓶を懸命にしゃぶる姿は本当に愛らしく、かたときも目を離すことができなかった。
親友が結婚し、出産を経て母になった姿を見たら、自分だけ置いていかれたら気持ちになるかと思っていたけど、生まれたばかりの愛らしい生き物を前に、そんな気持ちは微塵も出てこなかった。ひと月後に親友が実家から自宅に戻るころにはわたしも東京にいるし、あの子の成長を一緒に見守りたいと思う。
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