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【こんな映画でした】72.[リュミエール!]
2021年 1月24日 (日曜) [リュミエール!](2016年 LUMIERE! フランス 90分)
長らく観たいと思っていたもの。ようやく入手できたDVD。フランスのリュミエール兄弟が10年余りの期間に製作した1,400本ほどから、ティエリー・フレモー監督が108本を選んだ作品集。もちろん無声映画なので音楽はないが、ここではサン=サーンスの曲が使われているとか。
固定カメラというか、固定した視点からの一本当たり50秒の作品。被写界深度のあるレンズなのだろう、手前から向こうまでピントが合っている。クッキリと明瞭な映像だが、それは修復の結果のものか、はたまたオリジナルがそうだったのか。
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誰が最初に映画を作ったのか、という興味もないではないが、それよりも内容。ザッと見てみて、人間の興味関心というのは、どこでもいつでも同じであり、同じようなことで笑ったりするものだ、と。
一つ気になったのは、仏領インドシナでのもので、現地の子どもたちに総領事の妻と娘が、彼らに小銭を投げ与えているもの。この差別的なものは、今となってはさすがに許されるものではないだろう。観ていて嫌な気持ちにさせられる。しかし、これも歴史的事実か。