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【こんな映画でした】65.[アッカトーネ]
2021年 1月21日 (木曜) [アッカトーネ](1961年 ACCATTONE イタリア 117分)
ピエル・パオロ・パゾリーニ監督作品。主役のアッカトーネ(あだ名か、「物乞い」という意味とか)をフランコ・チッティ、撮影当時25歳。ステラ役をフランカ・パスット。この女優については情報がない。何ともやり切れない内容。ネオレアリズモ、社会派的な映画というか、こんな映画が監督第一作だったのか、と。
それにしてもイタリア男は働かないものか、と思わせられてしまう。彼ら下層階級の、どうしようもない状況におかれている者たちだけに特有なものなのかもしれない。つまり働きたくても働き口がない。あるいは働くことを軽蔑して、あえて毎日遊び暮らしているとも。
ただそんな中でこの主人公はいわゆる「ひも」の生活をしているわけで、そうなるに至った原因はあるのだろうが、だからといってその状況を肯定するわけにはいかない。最終的にステラという女性に出会って改心しかかるのだが、遊び癖のついた身体では仕事に耐えられず一日で辞めてしまう。そして翌日、泥棒仲間と組んで盗みを働くことに。直後、逃げようとして車とぶつかり死ぬことに。
何ともやりきれない結末の映画である。