【こんな映画でした】137.[恋におちたシェイクスピア]
2009年 5月24日 (日曜) [恋におちたシェイクスピア](1998年 SHAKESPEARE IN LOVE アメリカ 123分)
ジョン・マッデン監督作品。ビデオ。名前だけは知っていて、これまで観る機会のなかった映画。コメディタッチのラブストーリーといったところか。恋はある意味相手を選ばないものだけど、本当にそこまでシェイクスピア(ジョセフ・ファインズ)がご立派な人で恋される人だったかどうかは、同じ男性として疑問を呈しておきたいところだ。
一方、女性(グウィネス・パルトロー)はアカデミー賞主演女優賞をということで、たしかに良い・魅力的だ。やはり私は女性が良い演技をしている映画の方がいい。
あと16世紀のイギリスの劇場のことがわかって興味深い。日本の江戸時代のそれと似ているような気がする。まず場所としては狭くてまさしく言葉通りの「かぶりつき」もそれと理解できる。1階の舞台のすぐ前の観客席は土の床で(まさしくグランド・フロア)客は立ったまま、つまり立ち見席。だからイギリスでは1階のことをグランド・フロアと呼び、2階がファースト・フロアという言い方になるのか。
あと女性が出演できないというのも共通している。日本では野郎歌舞伎だが、あちらでも男が女役を、ということ。やはり風紀紊乱との理由のようだ。権力からしたら劇(芸術)というのは劇薬になりうるからなのだろう。なおジュディ・デンチがエリザベス女王を。