【こんな映画でした】381.[しあわせの帰る場所]
2021年 8月20日 (金曜) [しあわせの帰る場所](2008年 FIREFLIES IN THE GARDEN アメリカ 99分)
デニス・リー監督作品。初めて。原題は「庭の蛍」(?)。一言で言えば、父と息子の話。アメリカ映画によくみられる、あの父親と息子の相克・葛藤の物語。この問題は、アメリカ社会に深く根差している抜き差しならない課題だということか。日本社会ではそこまではいかないような気がする(もっともそれは対立を避けているだけなのかもしれないが)。
前半はフラッシュバックが多用され、登場人物どうしの関係がなかなか分からなくて、少々いらいらさせられる。まだ監督がなれてない感じだ。監督についてはデータがなく、男性であること以外は分からない。
端的に言えば、厳格な父親が一家の長として君臨し、妻も子もそれに従うしかないという中産階級を描いている。後で分かることだが妻も、もうまもなく離婚しようとしていたことが判明する。そのことを夫である父親は知らずに(息子マイケルが知らせずに)終わるわけなのだが。
とまれ家族というものは、こんなふうにしてトラブりながら維持していくものだといった、つまりアメリカ社会の一断面を描いているということか。
俳優はライアン・レイノルズ、ジュリア・ロバーツ、ウィレム・デフォー、エミリー・ワトソンといった面々。このところジュリア・ロバーツの映画をよく観ている。
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