【こんな映画でした】754.[アンジェラの灰]
2022年 4月15日 (金曜) [アンジェラの灰](1999年 ANGELA'S ASHES アメリカ/アイルランド 146分)
アラン・パーカー監督作品。エミリー・ワトソンが母親役、撮影当時30歳。父親役をロバート・カーライル。「ASHES」には「遺灰」の意味があるようだが、結局どういう意味なのだろう。
ともかく観ていて辛い映画の一つであった。気位だけ高くて、生活能力も責任感もない父親を見ているのは辛い。ただ幸いなことに、長男であり原作者でもあるフランキーには愛すべき存在であったとのこと。それでも彼が11歳の時に、ついに出奔してついに家族と再会することはなかった。ベルファストで70歳過ぎまで存命であったらしい。
この父親のことをそれを演じた俳優も監督も、ともに「悪人」としては描きたくなかったと言っていた。ただ気が弱かった・弱い人間だったのだ、と。このような家族を見捨てていく人間が「悪人」ではない! そうなのだろうか。そのようなことをしないのが「善人」だと考えるべきなのだろうか。いや、そもそも「善悪」二元論で考えるべきではないのだろうか。人間理解は難しい。
今度は監督、あるいは原作者による音声解説版で観てみようと思っている。
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