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【こんな映画でした】264.[アウト・オブ・サイト]
2021年 3月20日 (土曜) [アウト・オブ・サイト](1998年 OUT OF SIGHT アメリカ 123分)
『映画一日一本 DVDで楽しむ見逃し映画365』(芝山幹郎 朝日新聞社 2005年)に紹介されていた一本。スティーヴン・ソダーバーグ監督作品。ジョージ・クルーニー、撮影当時36歳。ジェニファー・ロペス、撮影当時28歳、初めて。なかなかクールで良い。
内容は銀行強盗で服役していた主人公が脱獄。それを追う連邦保安官がロペス。ひょんな事からラブアフェアとなり、と恋愛ものにもなっている。エンタテインメントとして楽しめばいい。
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映像表現として興味を惹くのは、結構多く見られるストップモーション。これはなかなか面白い工夫だ。観客からしても分かりよい。一瞬の余韻も感じられる。いわば「映像の傍点」のような感じ。文章に傍点が付されて強調されるように。
原題の意味は「【1】いかす、しびれる、素晴らしい、比類のないほど、抜群の、断然よい、とてつもない、恐ろしくでかい、めっぽう高値の。【2】(姿が)見えなくなって、見えない所に、手の届かない、離れて、遠く、空想の世界の、実現不可能な、信じられない」、と。そして私の好きな言葉は「Out of sight, out of mind.」(去る者は日々に疎し)と訳されるようだ。
様々な意味を含み持たせているようだ。これでは安直に邦題に置き換えられないだろう。もっとも、だからといって他の作品に見られるように、英語そのままの羅列にばかりするのもどうかと思う。