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【こんな映画でした】981.[永遠の僕たち]

2022年 5月18日 (水曜) [永遠の僕たち](2011年 RESTLESS アメリカ 90分)

 ガス・ヴァン・サント監督作品。主演はイーノック役をヘンリー・ホッパー(撮影当時20歳)、デニス・ホッパーの息子とのこと。アナベル役をミア・ワシコウスカ(撮影当時21歳)。この二人は実年齢よりも若い高校生くらいを演じている。いずれも初めて観る俳優である。

 ジャンルとしては、「余命もの」。アナベルの余命が三カ月というもの。亡くなるまでのこの期間の二人の愛情を描く。イーノックは両親を自動車事故で一瞬にして亡くしている。自分ひとりだけが置いていかれたという、喪失感に悩まされている。そんな二人の出会いである。その出会いの場所は、葬儀場。

 原題はシンプルだ。「restless dead 亡霊」という語があるようで、この映画でも加瀬亮が特攻隊員の姿で亡霊としてイーノックの前だけに現れる。最初はアナベルには見えない。ラストで彼女にも見えるようになった時、それは死の時であることを私たちに分からせることになる。

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