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【こんな映画でした】824.[あなただけ今晩は]
2023年 2月15日 (水曜) [あなただけ今晩は](1963年 IRMA LA DOUCE アメリカ 143分)
ビリー・ワイルダー監督作品。パリの警察官パトゥにジャック・レモン(撮影当時37歳)、原題の「可愛いイルマ」にシャーリー・マクレーン(撮影当時28歳)。たしかに若くて可愛い(?)。
パリの下町。娼婦が道に並んでいるところが舞台。生真面目な警察官がやって来て、その街の治安を乱すことに(?)なる。そのせいでクビになったパトゥがイルマと懇ろになって(つまりヒモ)、と話が展開する。
私としてはどうしようもないダメ男のパトゥのような主人公は嫌いなので、この映画自体は楽しめなかった。ジャック・レモンの映画は[幸せはパリで]とかを観ているが、それとは趣が違うようだ。
脇役のマスター役ルー・ジャコビ(撮影当時49歳)が良い。ジョージ・スティーヴンス監督の[アンネの日記](1959)でも観ているようだ。
なおこの映画の舞台を、アメリカのどこかの都市にしていたら、とても認められるものではなかったろう。この時代に堂々と「娼婦」を主人公にするなど、無理だったのではないかと推測する。
ちなみにこの邦題は、ある意味、秀逸である。私も騙されてしまった。