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【こんな映画でした】119.[ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声]

2021年10月 1日 (金曜) [ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声](2014年 BOYCHOIR 103分 アメリカ)

 フランソワ・ジラール監督作品。2015年 9月18日 (金曜)に映画館で。今回、二度目はDVDで。
 音楽は良いものだと、しみじみ思わせられる。そして、教師役のダスティン・ホフマンにも良いセリフを言わせている。ただ、それにしても儚いのはボーイソプラノの声である。たちまち声変わりがやってくるのだ。つまり人生の岐路が早くやってくることに。酷なことだ。

 撮影当時12歳だったステット役ギャレット・ウェアリングも、今や二十歳で写真を見るとこの映画の頃の面影はない。子役は辛いものだ。女優では、ステットの学校の校長役でキャシー・ベイツ、それとデブラ・ウィンガーが出ている。

 寄宿学校での40人余りの男の子たちの生活なので、そこにはイタズラやある種のイジメもある。あるいは妬み・嫉みも。概してみんなお金持ちの子息のようなのだが、才能に関しては別である。ステットは妬まれて、意地悪をされている。とまれ、そんな中で成長していくというお話である。

 音楽というのは(これだけに限らず芸術一般も)、観客とともに作り上げていくものだということ。そこに良さがある。芸術の素晴らしさがある。そんなことに気付かせてくれる映画でもある。

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