【こんな映画でした】964.[呪いの血]
2021年 4月14日 (水曜) [呪いの血](1946年 THE STRANGE LOVE OF MARTHA IVERS アメリカ 114分)
「サスペンス映画コレクション 名優が演じる犯罪の世界」の一枚。ルイス・マイルストン監督作品。[西部戦線異状なし]に続いて二作目。サムをヴァン・ヘフリン、[シェーン]で父親役だった。マーサをバーバラ・スタンウィック、やや地味な顔立ち。トニをリザベス・スコット、華やかな顔立ちだ。
解説には「幼いころに犯した罪を抱えたまま、大人になったマーサとウォルター、そしてサム。彼らは18年後再会した。サムが過去の秘密により脅しをかけてくるだろうと考えたウォルターは、サムを陥れることを計画する」、と。
ラストはなるほど、と。ただマーサとウォルターの夫婦のことが、まだ一つ分からないのだが、結果としてマーサが銃の引き金に手を掛けたのは、ウォルターが言葉とは裏腹に自分を信じてなかった・愛してなかったことに再度気づき絶望してのことだろう。
その後のウォルターの行動は、究極的にマーサに見捨てられたことに気づいたからだろう。この辺の解釈は難しい。また観れば分かるかもしれない。
*
邦題が何とも凄まじいが原題は「マーサ・アイヴァースの未熟な(不慣れな)愛情」といったところだろうか。「strange」には、「奇妙な、変な、見知らぬ、不慣れな、未熟な、間抜けな」といった意味があるようだ。ひと味ある映画だった。