【こんな映画でした】311.[ノーマ・レイ]
2021年 9月15日 (水曜) [ノーマ・レイ](1979年 NORMA RAE アメリカ 119分)
マーティン・リット監督作品。初めて。サリー・フィールド(撮影当時32歳)主演。労働組合結成に送られてきたオルグ(ロン・リーブマン、撮影当時41歳)とともに、困難な条件の中、クビにもなりながら活動するというもの。
別の面から見たら、彼女の成長物語でもある。どうしようもないやんちゃな青春時代を送り、その結果二人の子供ともども両親と同居。社会問題などには関心のない、その日暮らしの31歳の女性であった。そんな彼女が、人間として覚醒し、生き生きと生きていく様子を描いている。
1978年のこととしてクレジットされている。アメリカ合衆国という巨大な田舎国家の一断面を描く。まずは何と言っても差別である。とりあえず白人を頂点に、黒人をはじめとしてマイノリティ、ユダヤ人まで徹底的に差別する。
作り方としては、そんなに上手いとは思えないが、時代性というか話題性というかで評価されたのかもしれない。意義は理解できる。アメリカはこんな映画も作れるという凄さも感じられる。
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なおこの映画から、2021年 3月17日 (水曜)に観た[スタンドアップ](2005年 NORTH COUNTRY アメリカ 124分)を思い出した。こちらは1984年頃のことだが。
原題は言うまでもなく女性の名前だが、実在のモデルとなった女性の名前はCrystal Lee Suttonとのこと。1940年生まれで2009年に亡くなっている。1973年5月に会社に不服従を理由にクビにされている。
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