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【こんな映画でした】848.[ある愛の詩]

2023年12月11日(月曜) [ある愛の詩](1970年 LOVE STORY アメリカ 100分)

 アーサー・ヒラー監督作品。その監督による音声解説版を今回入手したブルーレイディスクで観た。前回、購入したブルーレイディスクでは、これらの特典映像が付いてなかったので。と同時にフランシス・レイの作曲した全曲が入ったCDも発売されていたので購入。映画で頭出ししなくても聴けるのがいい。それにしても映画公開以来50年余になるのだ。今にしてこのように音声解説が聞けたり、音楽が聴けたりと。長生きはするものだとの感懐を覚える。

 さて映画ができるまでの経緯は、やはり大変だったようだ。アーサー・ヒラー監督も最初から決まっていたのではなかったそうだ。製作費も200万ドルという低予算だったそうだ。当時、他の映画は、1500万ドルとかで作られていたそうだ。

 俳優陣もアリ・マッグローこそ製作者の妻であり、主演は決まっていたものの、男優はなかなか決まらなかったそうだ。最後にまだ無名のライアン・オニールということに。なお今ネットを見ると、去る8日82歳で亡くなったとのことだ。

 いくら脚本家が考えに考え抜いて書いたとしても、それだけではダメだったという話もある。一つはジェニーが白血病であることを、脚本ではオープニングシーンから二つ目に出していたそうだ。それがしっくり行かないと、製作陣もラッシュを観て思ったそうだ。で、後半に回された。

 もう一つ、ラストシーンも、脚本では病院前での父と息子の会話、ジェニーは死んだ、で終わりだったそうだが、映画ではあの思い出のスケート場のシーンを加えたとのこと。

 監督は言う。映画作りはチームワークだ、と。監督はボスだが、一人ではできない。ただ監督は、全体を把握しているので責任がある、と。

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