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【こんな映画でした】531.[ガープの世界]

2022年 4月29日 (金曜) [ガープの世界](1982年 THE WORLD ACCORDING TO GARP アメリカ 137分)

 ジョージ・ロイ・ヒル監督作品。ガープをロビン・ウィリアムズ(撮影当時30歳)、看護婦の母親をグレン・クローズ(撮影当時35歳)。
 観るのは二度目だが、30年以上前のことなのでまったく覚えてなかった。アメリカ映画によくあるハッピーエンドものではない。なんせ母親もガープ本人も射殺されるのだから。そして長男も自身の車の事故で死なせてしまう。これが人生だ、といえばその通りだが、何ともやり切れない話ではある。

 母親はその政治運動によって暗殺され、ガープはおそらく愛憎の問題からだろう。射殺した女性は、プーと呼ばれていた幼なじみなのだ。おそらく小さい頃からガープに恋していたが、それが実らず恨みを抱いていたということだろう。

 とまれ、今の私にはもひとつピンとこなかった。敢えて言えば、アメリカ社会は邪魔者は消せ、というか、殺しても滅ぼすべきなのだという信念を持ち、直ちに銃に頼る人がいるということだ。問答無用である。アメリカ合衆国の伝統かもしれない。もちろん、負の伝統であり、負の歴史であるが。

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